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X-ICE XI3
  • ミシュラン 最新スタッドレス 日本発のMICHELIN X-ICE XI3を徹底分析
  • 開発者インタビュー
  • 試乗レビュー

徹底した見直しと試行錯誤が生み出した革新

  • 速度レンジHは世界の要求/サイプ形状、生産手法にこだわり
  • コンパウンドはX-ICE XI2を継承/徹底したシミュレーションの成果
イメージ 日本ミシュランタイヤ 大江一孝プロダクトマーケティングマネージャー

速度レンジHは世界の要求

斎藤:試乗会でXI3に乗って、実はその性能にすごく驚いたのです。速度レンジがH(210km/h)と高いのに、氷雪上性能が驚くくらい良い。試乗を終えてもその理由が良く判らない。そんなわけで、今回はなぜ高速性能と氷雪上性能が両立できたのかというのをお聞きしたいと思います。その前に、なぜHレンジが必要だったのでしょうか。

大江:X-ICE XI2でスタッドレスタイヤTレンジをすでに達成していました。そこからさらにXI3ではHレンジを達成しました。その背景としましては、XI3がグローバルな商品であるということが大きく影響しています。日本ではQレンジ(160km/h)が一般的ですが、北米や一部ヨーロッパなどではもっと高いスピードの、それでいてウインター性能がしっかりしたスタッドレスタイヤへのニーズがあります。そうしたニーズの吸収を目指し、Hレンジを達成しようということで開発を始めました。

斎藤:北米や欧州でも発売するというグローバルな展開を視野に入れて、このタイヤは開発されたということですね。

大江:当然技術の面では我々はウインター性能、アイスの部分をもっと上げていきたいという意向がありました。そんな中でHレンジというのは高いハードルになったのですが、研究開発の段階から、高速性能とウインター性能の両立を織り込みながらやってきて、最終的な答えとして「ティアドロップ」という形状のサイプなどの技術を入れることで高速耐久性を大幅に上げることもでき、同時に主眼であるウインター性能との両立ができたわけです。

 
 
 
イメージ サイプにこだわり。生産手法を含め、徹底したものづくりがXI3の性能を支える。

サイプ形状、生産手法にこだわり

斎藤:ティアドロップサイプはブロックすべてに入っているのですか。

大江:主にショルダーです。タイヤの構造上骨格となるカーカスが円を描いているため、ショルダーの部分はゴムが厚くなるので、熱がたまりやすいのです。このショルダーの部分の耐久性を上げることがチャレンジで。今回ティアドロップという技術を採用しました。

斎藤:なるほど。そう言えば板金のクラック対策ってこれですよね。クラック先端にドリルで丸穴をあけてクラックが伸びるのを防ぐ方法です。タイヤにも効果があるのですね。

大江:構造的には、形状自体にも工夫があって、丸ければ何でもいいというわけではないのです。トルクがかかったときの形状であったり、剛性を落とさないで一番いい耐久性を保てる形が考えられてこのティアドロップの形が決まりました。

もう一つのチヤレンジは、インダストリーの部分なのですが、サイプは成型後モールドを引き抜かなくてはいけないので、クロスZサイプでもこれまでいろいろな技術を投入して生産しやすい形にしてきたわけです。それに対してさらに先端の大きなものを引き抜かなくてはいけないので、かなり苦労しました。

 
 
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