

車種別の専用フィッティングキットを組み合わせて装着する8V型のビッグな画面を持つAV一体2DINナビ「ストラーダLシリーズ」がパナソニックより登場した。
ラインナップは日産 セレナ用『CN-L800ESD』と、ホンダ ステップワゴン用『CN-L800STD』の2モデル(いずれも現行車)。操作スイッチを車種に合わせて開発し、画面サイズの大型化による視認性と操作性の向上を図っている。パナソニックの「Hシリーズ」をベースに開発されているが、これまで「Sシリーズ」にのみ搭載されていたスマホ連携機能を搭載するなど、実質的にパナソニックのカーナビ最上位機種に位置付けられる。価格はオープンで、店頭予想価格はいずれも21万円前後となっている。
搭載した液晶パネルは高解像度な8V型ワイドVGAで、一般的な7V型に比べると約1.42倍の広い面積を確保。コントラストの高いクリアパネルと発色に優れるLEDバックライトの組み合わせによって、地図や地デジを鮮明に見やすく視聴可能とした。
車種専用設計となっていることで、取り付け角度をはじめとする車両データはあらかじめ車種別にプリセットされている。セレナ用ではダッシュに馴染ませながら操作性の良さを重視し、ステップワゴン用は車内全体を考慮したトータルデザインを実施している。操作ボタンのイルミネーションも各車種のイルミネーション色にマッチする色を採用し、「上質、洗練、市販らしさ」を表現しつつ、車種ごとの最適なデザインを実現したという。


地図データは搭載した60GB・HDDに収録。操作系はHシリーズを踏襲したもので、“フリック”(はらい)や“ドラッグ”(なぞり)での直感操作が可能な静電タッチパネルを採用。5ルート同時探索では「ecoドライブアシスト」機能が選択できるのも同じだ。また、スマホ連携機能は、専用アプリ「おでかけナビサポート ここいこ♪」を使って目的地を探し、Bluetooth通信によってその位置情報がカーナビ側に転送されるもの。出掛ける前に設定し、スマホ側から送信作業を行うだけで目的地設定が完了する。スマホはアンドロイド/iPhoneの両方に対応している。次世代ETCのDSRC車載器との連携も可能で、ITSスポットサービスが受けられるようになるのも注目点だ。
好評の「ストラーダチューン」も健在で、好みのルートや案内方法などをレベル調整して楽しめる。自分好みのルート探索が可能な「ルートチューン」、64通りの地図表示から選べる「マップチューン」、音声案内を自由に設定できる「ガイダンスチューン」を自由に組み合わせ、自分のドライビングスタイルにぴったりとフィットする快適なナビゲーションが実現できる。

AV機能は地デジをフルセグ対応とし、従来比でフィルム面積を広げた新設計のアンテナエレメントを採用。従来比で2dBの受信感度アップを実現でき、受信エリアを拡大できたという。再生ソースはDVD/CDの他、同梱ケーブルでiPod/iPhoneも可能。VGAの高い解像度は美しい映像再生にも効果的で、地デジやDVD映像の視聴に最適な環境をもたらす。音響設定も車種別に最適化するようセッティングされ、好評の「音の匠モード」も「ミキサーズ・ラボ」の監修によるものだ。
また、家族でのドライブを踏まえて、車両の中央でベストな音が楽しめるセッティングが施されている点も見逃せない。Bluetoothは音楽データの再生や携帯電話のハンズフリー通話用としても利用できる他、iPod/iPhoneと有線接続できる専用ケーブルも同梱。 CDのリッピングは最大7倍速で内蔵HDDに取り込むことが可能で、音質にこだわれる「CD音質モード」を搭載するなど、オーディオ的にも魅力度の高いモデルと言える。