THS ニッポンの自動車ジャーナリストが語るトヨタハイブリッドカーへの想い
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街の身近な存在だからこそ意義あるクルマ < TOP  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  NEXT >
レクサスLS600h 子どもの大好きな働くクルマ。6歳になる我が息子も、家の近くで黒猫マークを見ると「あ!宅急便だ!!」と大喜び。最近では、「ハイブリッド」と誇らしげに書かれている配送車を頻繁に目にする。

その正体は、住宅街を中心に活躍している最新のディーゼル・ハイブリッドを積んだ「クリックデリバリー・ハイブリッド」。もともと、ガソリン車より燃費がよくて力持ちのディーゼル車の特徴をそのままに、ハイブリッド化することでさらに燃費アップして、ディーゼルの弱点であるスタート時の騒音を低減することができる優れもの。

日本の物流の大手であるヤマト運輸で使われているハイブリッド車は全部で1887台。熱心なエコドライブ講習会の成果もあって、いままでより燃費が20%もアップしている。燃料代の節約も大切だけれど、それ以上にCO2を減らしたり、住宅地で迷惑のかからない配送といった企業の社会責任を果たす役立てが大きい。
実際、私のように仕事をしていると、夜間や休日の朝といった時間帯に再配達をお願いすることが多いから、エンジンのオン/オフが静かなハイブリッド車は住宅地にピッタリ。ヤマト運輸でも、ハイブリッド車で配達に行くとお客さんとの会話が弾んだり、という副次的効果もあるとか。

低燃費なだけではなく、静粛性にも心配られたディーゼル・ハイブリッド車の登場で、日本の物流にハイブリッド車が占める役割は、今後、もっと大きくなっていきそうだ。
PROFILE
川端由美|モータージャーナリスト

工学系大学院で材料工学を修了。エンジニアとして研究・開発に携わったのち、自動車専門誌の編集記者を経て現職。クルマのエコロジーとテクノロジーを中心に活動している。環境分野では、エネルギー問題やバイオマスなどの分野に加えて、母親の視点に基づいたオーガニックなど、取材フィールドは幅広い。
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