THS ニッポンの自動車ジャーナリストが語るトヨタハイブリッドカーへの想い
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2代目エスティマ・ハイブリッド 複数の異なる動力源を用いて効率よく仕事をさせるのが『ハイブリッド』システムで、その代表にあげられるのが内燃機関に電気エネルギーシステムのモーターを組み合わせハイブリッドカーだ。燃費をよくすれば、地球温暖化の元凶とされるCO2(二酸化炭素)の排出量を抑えることができる。プリウスに続いて、トヨタはミニバンを送り出した。これは大きな駆動力を得るため4WDとしている。前輪をエンジンとモーターのハイブリッド動力とし、後輪をモーターで駆動するのだ。

現行の2代目は、プリウスなどと同じ、動力分割・混合方式の“THS-II”に、電気4WDのE-fourを組み合わせている。最大の魅力は、実走燃費が大きく向上したことだ。10・15モード燃費は20km/リッターと、驚異的な燃費性能を達成した。

エスティマ・ハイブリッドは軽快な加速を見せつけ、しかも異次元の静粛性を身につけている発進加速と瞬発力、そして静粛性はV6エンジン車を凌ぐ実力派だ。車重が重いため、フットワークの軽快感や乗り心地は他のエスティマに一歩譲る。が、これらの弱点を補ってあまりある魅力を秘め、所有する歓び、ステータス性も群を抜いて高い。
燃費のよさは最大のチャームポイントだ。よほど走行条件が悪くない限り、1リッターあたり10kmを割ることはない。渋滞した道路など、停止している状態が多いステージでは「アイドリングストップ」を効果的に活用して燃費の悪化を防ぐ。高速道路の巡航や空いた市街地なら15km/リッターを超える好燃費を期待できる。エネルギーモニターを見て、燃費を意識しながらの走行スタイルは、このクルマならではの楽しみだ。
PROFILE
片岡英明|モータージャーナリスト

教員から転身した異色の経歴をもつ自動車ジャーナリスト。国産の新車や旧車、レースシーンに明るく、「歩く自動車百科事典」といわれるほどの豊富なデータを武器に自動車専門誌、新聞、Webなどに寄稿している
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