THS ニッポンの自動車ジャーナリストが語るトヨタハイブリッドカーへの想い
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いまの北米トレンドにはまった一台 < TOP  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  NEXT >
レクサスLS600h カムリはアメリカで一番売れているトヨタ車だ。昨年5月、ここ9年の間に8回、ほぼパーフェクトでベストセラーカーに選ばれたこの人気モデルに、ハイブリッドが加わった。王者「カムリ」にこちらも盤石のトヨタ・ハイブリッドシステム。売れないわけがない。

2007年8月の販売実績は北米カムリ全体の約1割に達した。1割というと少ないように感じるかもしれないが、これは42,658台という分母が大きいからにほかならず、ハイブリッド車としてはプリウスに次ぐ販売台数なのだ。

カムリ・ハイブリッドは北米専用モデルだ。ケンタッキー工場で生産され、日系メーカーのハイブリッド車としては初の海外生産モデルでもある。ひと目でハイブリッド車であることがわかるプリウスとは異なり、外観の識別点はLEDテールランプと「HYBRID」のエムブレムのみ。インテリアもルーミーなセダンとしての評価の高いカムリそのものだ。
しかし大きく異なるのは走りの性格だろう。パワートレーンは、基本的には現行プリウスの流れを汲んだシナジードライブ「THS-II」。ほぼ同価格となるカムリ・V6モデルがパワフルさを前面に出しているのに対し、こちらはあくまでもスムーズ。アクセル踏み初めから発生するトルクを実感しながら滑らかなハイブリッドならではの加速感と、力強いE-CVTのシームレスな走りを堪能することができる。

市街地の公証燃費も40mpgと、プリウスには届かないまでも1.5リットルクラスのコンパクトカーを大きく上回る高燃費。文句の付けどころが見当たらない模範的「優等生」な一台だ。
PROFILE
ケニー中嶋|モータージャーナリスト

北米はロサンゼルスを拠点に東海岸、はたまた欧州そして日本と世界を股にかけ活動しているモータージャーナリスト。レスポンスでは海外モーターショーの会場リポートのほか、北米向け日本車の商品・開発取材、アメリカンモータースポーツのIRL/NASCARなどのレースリポートなどで活躍している。
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