THS ニッポンの自動車ジャーナリストが語るトヨタハイブリッドカーへの想い
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オーナーの期待値を越える価値を想像していく使命感 < TOP  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  NEXT >
アルファード・ハイブリッド トヨタの最上級ミニバンをベースにしたハイブリッド車。フロントモーターとリヤモーターを備え、状況に応じて後輪も駆動することで、電子制御4WDとして安定性の高い走りを実現するのが特徴。

ハイブリッド車らしく燃費性能にも優れていて、車両重量が2tを超えるような重量級のクルマでありながら、1リッターあたり16.4kmまたは17.2kmの燃費を実現しているのは立派だ。

いっぽうで、環境性能を考えてハイブリッド車を作るなら、アルファードのように大きく重いクルマではなく、もっと小さくて軽いクルマをハイブリッド化すれば、際立って優れた燃費性能を発揮できるのではないか。そんな考え方もあり得ると思う。
そうした考え方は当たっているようで的を射ているとはいえない。小さなクルマをハイブリッド化しても得られる効果はそれほど大きなものにはならないが、大きくて重いアルファードならハイブリッド化による燃費改善効果が大きいからだ。

実際、ベースのアルファードの燃費を4WD車で見ると、2.4リッター車でも1リッターあたり9.4km/の燃費で、3.0リッター車では8.6km/リッターになる。アルファードハイブリッドは2倍とまではいかないが、それに近い低燃費を実現しているのだ。大きくて重いアルファードだからこそ、ハイブリッド化による低燃費を実現すべきなのだ。エスティマではさらに進化したハイブリッドシステムが採用されているので、アルファードハイブリッドのさらなる進化を望みたい。
PROFILE
松下 宏|自動車評論家

1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
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