三菱自動車は3日、『デリカ』のリヤデフに不具合があるとして国土交通省にリコールを届け出た。
三菱自動車の岡崎洋一郎会長兼社長は2日、国土交通省で記者会見を開き、2000年のリコール事件以前に指示改修(リコール隠し)していた不具合について、その後不具合を放置していたことを明らかにした。不具合が発覚した車両は近く精査してリコールを届け出る。
日産自動車は3日、『ブルーバードシルフィ』のエンジン制御プログラムなどに不具合があるとして国土交通省にリコールを届け出た。
「社会及び消費者の信頼を著しく損ない、深くおわびしたい」……また、三菱自動車の岡崎洋一郎会長が陳謝した。国内外で17車種・計約16万台の欠陥が明らかになったため、近く国土交通省にリコール(無償回収・修理)を届け出ると発表した。
三菱自動車は、いわゆるリコール隠しについて、現時点で把握可能な1993年12月までの全ての「指示改修」案件について洗い出し、その結果を2日、発表した。今回、26案件についてリコールを行うことを決定した。
三菱自動車は、00年のリコール隠し事件以降に乗用車でもリコールを不正に届けていなかったことが明らかになった模様だ。詳細について2日21時から、三菱自の岡崎洋一郎会長兼社長が記者会見する予定。
シトロエン・ジャポンは27日、『C5』、『クサラ』のウィンカースイッチに不具合があるとして国土交通省にリコールを届け出た。01年5月−03年11月に輸入した1963台が対象。
三菱ふそうトラック・バスは26日、大型トラックの動力伝達装置に関するリコールを国土交通省に届け出た。83年6月−99年4月に生産した『ザ・グレート』、『スーパーグレート』など16万8002台。現在も走行しているのは約7万5200台という。
ダイムラー・クライスラー日本は25日、ジープ『チェロキー』の02−03年型に不具合があるとして国土交通省にリコールを届け出た。01年7月−03年11月に輸入した1678台が対象。
三菱ふそうトラック・バスの新たな欠陥公表は、三菱グループらの協力で再建策をまとめている三菱自動車工業の行方にも影響を与えそうだ。
今回の新たな欠陥公表は、(1)対策費用の負担や事故で死亡した被害者への賠償、(2)ブランドイメージによる販売減少---の2点で、業績にも影響を与えることが予想される。
ホンダは20日、『オデッセイ』など7万4341台のリコールを国土交通省に届け出た。
ポート社長は「これで過去の品質に関わる欠陥はずべてか?」という質問に対し、「継続的に調査を実施しており、今後の調査しだいでは、さらに(新たな欠陥が)出てくる可能性がある」と説明した。
同社が公表した欠陥は4つ。02年10月には山口県内でトラックが左カーブを曲がりきれず衝突、運転手(39)が死亡するなど、3件の人身事故が起こっている。
三菱ふそうトラック・バスは20日、都内のホテルで会見し、「ハブ」とは別に新たな欠陥が4件見つかったと発表した。近く国土交通省にリコールを届け出る。