RSS
エコドライブ講師に聞く。シボレー ソニックは「これで燃費アップ!」午後からの2回目は、メインテーマであるエコドライブにチャレンジ。しかし天候はますます悪化し、首都高速の一部は強風で通行止めになるなど、まさに大荒れの展開に。エコドライブに最適な状況とは決して言えないが、果たして…!?

「エコドライブのプロ」はソニックでこう走る!

イメージ
午後の試乗に向けて、エコドライブのためのポイントを参加者に伝授する古田氏

当初は2回目も同じコースを走る予定だったが、横浜ベイブリッジが通行止めになってしまったため、急遽コースを変更することに。結果、1回目とは逆方向に、湾岸線を千葉方面に走り、湾岸習志野でターンして戻ってくるコース(走行距離69km)を走ることになった。

また2回目の試乗を前に、ファインモータースクールの古田氏から参加者に向けて、エコドライブのためのアドバイスが行われた。まずはエコドライブの原則である「ふんわりアクセル」。「目安としては発進してから5秒で20km/hに達するくらいの踏み方です。一番大事なのがアクセルを踏み始める瞬間で、例えばアクセルを1センチ踏むなら、1ミリずつ1センチ踏むという感覚です」(古田氏)。こうした繊細なアクセル操作を行うには、右足の踵(かかと)をフロアにしっかりつけ、左足をフットレストで踏ん張るなど、体がぶれない運転姿勢も大切とのこと。

もう一つは「加減速の少ない運転」。そのためには車間距離を空け、交通の流れや信号が変わるタイミングなど「先を読む」ことが大切だという。また早めのアクセルオフも低燃費に結びつく。最近のクルマはエンジンブレーキが効いている間、一定の条件をクリアすれば燃料噴射をカットするからだ。もちろん流れを乱さない走りは、安全運転にも結びつく。「エコドライブは決して普通の運転と異なるものではなく、実は同じものなのです」と古田氏。

さらに、1回目の試乗でソニックの特性をつかんだ古田氏は、ソニックならではのエコドライブ術を伝授。そのコツは6速ATを上手く使うのがポイントだという。「ソニックは停まった状態でマニュアルモードにすると3速まで入るんですね。そのままアクセルを踏み込んでもシフトダウンはせず、いわゆるエコモードのような感じでゆっくり加速してくれます。また高速道路では坂道でも6速に固定したままアクセルをベタ踏みすればジリジリと加速してくれるので、そうやってエンジン回転を抑えてあげても(燃費が)違ってくると思います」(古田氏)。低回転域でもトルクフルなソニックならではのエコドライブといえるだろう。参加者からは「回転数が低くても、アクセルを踏み込めば燃費は悪くなりませんか」との質問があったが、古田氏からは「アクセルを開けることで空気の入りがよくなり、(ピストンが主に下がる時に生じる)ポンピングロスが減るため、かえって燃費にはいい方に働きます」との説明があった。

 
  • イメージ
    モーターサイクル風のメーターは、視認性が良く、エコドライブにも重要な役割を果たす
  • イメージ
    マニュアルモードではシフトノブ右側のボタンで変速が可能な「ドライバーシフトコントロール」を搭載
  • イメージ
    古田氏はエコドライブの初歩から少し高度なテクニックまで分かりやすい言葉で説明する
 

ファインモータースクール
エコドライブ講師 古田秀人氏

ファインモータースクールでエコドライブ講習/教習のプログラム作成に携わった中心人物の一人。現在も自らエコドライブ講習の授業を行う。自動車ジャーナリストも一目置く「エコドライブのプロ」。

●ファインモータースクール

業界で初めて教習カリキュラムにエコドライブを取り入れた自動車教習所。埼玉県内に3つのスクールを持つ。同社の「楽エコ教習」で学んだことを実践すれば、燃費が平均で20%ほど向上するという。普通免許所持者を対象にした「楽エコ運転講習」も実施中。

http://www.fine-motorschool.co.jp/index.html

 
 

期待を上回る実燃費。「走りの良さも、エコドライブも」

イメージ

午後からは横なぐりの風に加えて、雨も本格的に降り始めた。交通量も午前中より増えている。ただ幸いなことに、流れが滞るような渋滞はなく、事前に古田氏のアドバイスがあったおかげか、参加者の方々も順調にエコドライブできているようだ。

こうして午後からの試乗も無事終了。先ほどのガソリンスタンドに戻り、再び全車満タン給油。2回目は走行距離が69kmと短かったため、満タン法での数字はあくまで参考値ながら、一般ドライバー4台の結果は平均で19.8km/リットル、古田氏のソニックは20.4km/リットルとなった。これは実にJC08モード燃費(10.9km/リットル)のほぼ倍近い数値だが、コースの大半が高速道路だった点、また巡航速度が60~80km/h前後と低めだったことも要因だろう。それでも、この「嵐」の中で出した燃費としては立派ではないだろうか。

参加者にあらためて感想をうかがうと「トップギアで巡航する時のエンジン回転数がかなり低く、燃費にも良さそうでした」という意見があるなど、エコドライブ時の印象も上々。古田氏も「アクセルの踏み方を工夫することでシフトアップのタイミングをうまくコントロールできるところなど、エコドライブしやすいクルマだと思います」とコメント。いずれにしても、実用燃費は運転の仕方で大きく変わる、ということだ。

ただ、全体を通して参加者の言葉から感じられたのは「燃費がいいのに越したことはないが、やっぱり走りが大事」ということ。中には「クルマ選びの基準は走りが7割、燃費は3割です」と明快に語られた方もいた。クルマに対してそんな価値基準を持った方々にとっても、ソニックは期待を大きく上回るクルマだったようだ。

 
  • イメージ
  • イメージ
  • イメージ
 
  • イメージ
  • イメージ
  • イメージ
  • イメージ
 

今回参加していただいた皆さん、ありがとうございました!

シボレー ソニックスペシャルチョイスキャンペーン