2014年のルマン24時間耐久レースは、6番手からスタートした2号車アウディ『R18 e-トロン クワトロ』(マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ)が379周で優勝した。
テスト走行ではロイック・デュバルのドライブする1号車が大クラッシュ、レース序盤には雨の中、3号車がトヨタ8号車と絡みリタイヤを余儀なくされるなど、トラブルに見舞われたアウディ勢だったが、蓋を開けてみれば1-2フィニッシュを飾る貫禄の勝利だった。
トヨタは予選で7号車を駆る中嶋一貴がポールを獲得。3分21秒台のタイムを記録し、日本人選手初の快挙を成し遂げたが、14時間トップを独走するも電気系トラブルでリタイヤを喫した。クラッシュから立ち直った8号車は、表彰台に食い込んでいる。
今年は16年振りにLMP1クラスへの復活を果たしたポルシェの走りにも注目が集まった。『919ハイブリッド』20号車は終盤トップを争うも、エンジントラブルで無念のリタイア。14号車もトラブルを抱えながら、何とかピットに戻りチェッカーを受けた。
次戦は9月19日・20日に米国テキサス州オースチンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。残り5戦のWECシリーズも目が離せない展開になりそうだ。