現地時間は深夜2時を回り、スタートから11時間が経過。ピットで眠りこけるスタッフも目に付くようになり、ドライバーとチームクルー共に疲労の色が濃くなってきた。
トップをひた走るのはアレクサンダー・ブルツが駆るトヨタ『TS040ハイブリッド』7号車。およそ120秒差でアウディ『R18 e-tronクワトロ』2号車(アンドレ・ロッテラー)が付け、それから1周遅れで同じくアウディ1号車(トム・クリステンセン)が付ける。
4位にはポルシェ『919ハイブリッド』20号車(ティモ・ベルンハルト)、5位には序盤でピットの修理を強いられたポルシェ14号車(ニール・ジェニ)が上がってきた。レーススタートから1時間半後に降り出した豪雨で大クラッシュを喫したトヨタ8号車(セバスチャン・ブエミ)もトラブルをものにせず6位まで浮上している。
順位の大きな変動はないが、ワークス勢のトップ6はいずれも3分30秒前後でラップ。現状のファステストラップが3分23秒台ということを考えれば、いずれのマシンもほぼ全開での走行を続けている。この均衡がどこまで続くか、ドライバーとチームの集中力が問われる時間帯になってきた。