“ルートの精度”で妥協したくなかった
---- (発表会で)デモンストレーションを見ましたが、(インターナビルートを使うことで)一般的なカーナビルートよりも20%前後の燃費向上が得られるといった結果が、続々と出ていました。あれをお客様が、実際にディーラーで目にしたら驚きますね。日常的にコスト削減、環境貢献できるということなんですから。

今井 ええ、あとそういった実利的な部分を抜きにしても、(インターナビルートは)今までカーナビを使っていて『本当はこのルートを引いてほしいのに・・・』と感じる隠れたフラストレーションを解消してくれると思います。やっぱりね、自動車メーカーのカーナビとしては、どうしても「ルートの精度」では妥協のないものが作りたかった。それがようやく実現します。

---- なるほど。しかし、ひとりの消費者として考えると、レジェンドは確かによいクルマですけれど、もっと多くの人にとって手の届くクルマから、インターナビルートに対応してもらいたかった気がします。例えば、先に登場した新型フィットとか・・・。

今井 おっしゃることはよくわかるのですが、これはもう(クルマとインターナビの)開発タイミングがどこであうのか、だけなのです。率直に言えば、(インターナビ開発室としては)“どのクルマから新しいインターナビを投入するか”はあまり強く意識していません。開発終了のタイミングに、最も近くモデルチェンジするクルマに載せるというスタンスです。

---- なるほど。では、レジェンドの次に登場する新型オデッセイは期待してよさそうですね(笑)

今井 今回のインターナビはまさに「新世代」ですから、レジェンド以降の新型車に旧世代を搭載したら怒られちゃいますよね(笑) 今後は順次、新世代のインターナビに切り替わっていきます。

---- 2003年登場の現行オデッセイはインターナビのフローティングカーシステムを最初に導入した革新的な車でした。5年を経て登場した新世代インターナビ・ルートの魅力は、ひとつの買い換え促進にもなりそうです。

《インタビュアー:神尾寿(通信・ITSジャーナリスト)》
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