“見える化”でメリットを訴求
----　サーバー側でルート計算をするカーナビとしては、パイオニアの初代エアーナビもありました。あれはサーバー側で地図の配信からルート計算まですべて行っていましたが、今回のインターナビはローカル側でもルート計算し、サーバー側と連携する形をとっていますね。

今井　（ルート計算の）精度を考えればインターナビ・ルートをお使いいただくのが最適なのですが、クルマの利用環境や現在のモバイル通信インフラの整備状況を考えますと、ローカル側にもルート計算機能を持たせる必要があります。

また、インターナビ・ルートではローカル側でルート計算したデータをサーバー側に送信することで、サーバー側が計算するより高精度なルートとの「精度差」を弾きだしています。これによりインターナビルートを使うことで、どれだけ早く着くのか、どれだけ燃費がよくなるのか、また料金は安くなるのかといった、ユーザーにとってわかりやすい指標を見せられるようになっています。

----　なるほど。インターナビ・ルートの効果を“見える化”することで、インターナビの効果が実感できるようになっているのですね。

今井　その狙いは「インターナビに接続して、どれだけメリットがあったのか」をしっかりと理解していただくところにあります。燃費向上やコスト削減のメリットをお客様に伝えることで、例えば毎月の定額通信料を負担しても、それ以上の効果があるのだということを“知って”いただくことができます。

これはまた別の効果もありまして、例えばホンダ車のディーラーで、競合他社の別のクルマと購入比較をされている場合、ホンダ車そのものの燃費性能にプラスして、インターナビをご利用いただければ、さらに燃費向上やランニングコスト削減が実現できることを、（店頭で）デモンストレーションできるのですね。これはホンダディーラーにとっても、大きなメリットだと考えています。

《インタビュアー：神尾寿（通信・ITSジャーナリスト）》
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インターナビ 特別編集






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