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――最後に第三世代テレマティクスの条件についてホンダがどう考えているのかお聞きしたいと思います。現在、日産、ホンダが第三世代に突入し、トヨタも遠くない時期にG-BOOKを大きく改良して第三世代に入るでしょう。すでに見えている第三世代テレマティクスの要素としては、インターフェイスのシームレス化、そして渋滞予測、オペレーターサービスがあると思います。ホンダとしては第三世代テレマティクスの争点と言いますか、主戦場はどういった分野になると考えていますか。
今井 ホンダは渋滞予測やフローティングカーといった現在アドバンテージになっている分野を進化させていきます。
――そこでは負けたくない?
今井 これらはナビゲーションの本質的な価値に繋がる部分ですからね。渋滞情報を軸とするドライバー支援、環境性能の向上といった分野では、今後もリードしていきたいですね。
――インターナビの普及率についてはいかがでしょうか。今後も順調に伸びそうですか。
今井 現在、課題なのは低価格車の対応ですね。例えばコンパクトカーのフィットでは、実際のカーナビ装着率は50%程度あるのに対して、インターナビ装着率は10%程度しかない。あとの40%はディーラーオプションやアフターマーケットで価格の安いカーナビを取り付けられる場合が多い。インターナビ以外のカーナビを取り付けられたホンダ車オーナーの皆様には、インターナビプレミアムクラブのサービスがアプローチできません。フィットオーナーにも受け入れられるインターナビの投入というのは、サービス拡大を考える上で重要な課題です。
――11月から施工される改正道交法では、ハンズフリー通話機能をクルマの必須機能に押し上げようとしています。クルマとケータイを接続させるという動機としてはテレマティクスに追い風ですね。
今井 安価なハンズフリーキットをメーカーが用意することももちろんしてゆきますが、ハンズフリー通話とインターナビプレミアムクラブサービスを受けられる安価な「インターナビ」の投入が目指す方向だと思っています。
――本日はどうもありがとうございました。
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【カーマルチメディアインサイダー】カーウイングス「第三世代の条件」(2004.10.1) |
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1954年生まれ。1976年ホンダ入社後ドライブコンピュータ、メッカコンパスの開発。1988年からナビゲーションシステムの開発。1990年世界初、デジタルマップマッチングナビゲーションシステムリリース。1996年北米でナビゲーションリリース。ファクトリーオプションとして世界初。1997年インターネット対応、ふらつき検知警報ナビゲーションシステム世界初リリース。2002年インターナビ・プレミアムクラブリリース。2003年よりインターナビ推進室室長。
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通信・ITSジャーナリスト。レスポンス特約記者。
IT雑誌契約ライターを経て、大手携帯電話会社の業務委託でデータ通信ビジネスのコンサルティングを行う。'99年にジャーナリストとして独立。移動体通信とITSを中核に通信が関わる分野全般をクロスオーバーで取材対象にし、技術・ビジネス・ユーザー文化のシナジー効果の分析を行っている。現在はジャーナリストのほか、レスポンスの客員研究員、独立行政法人 新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の技術委員を務める。近著は「自動車ITS革命」(ダイヤモンド社 10.18刊)。
連載■神尾寿のアンプラグドweek
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