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---- HDDカーナビの早期実現と、インターナビプレミアムクラブとカーナビ機能とのシームレスな融合は、今井さんが純正カーナビというハードウェア開発にも携わっていたからという理由が大きいですね。それがホンダ純正ナビの装着率を向上するというインターナビプレミアムクラブのミッションとクロスした。シビックに搭載されたHDDカーナビはそういった地下水脈の上にあったのですね。現在、プレミアムクラブの対応車はだんだんと増えてきていると思うんですが、その契約率や、純正ナビの装着率はどのように変化してきたのでしょうか。
今井 昨日発表された『エディックス』もあわせて合計16車種に展開をしています。たとえば『オデッセイ』がプレミアムクラブ対応カーナビの装着率が65%…
--- ディーラーオプションを含めないファクトリーオプションの装着率が65%ということですね?
今井 そうです。『オデッセイ』が65%、『アコード』が50%、『インスパイア』が84%、そして『エリシオン』が94%です。これらはファクトリーオプションで、選ぶことができるし、いらない人は付けなくても良いというものです。あと『MDX』が…、これは北米生産のためにそのまま付いてきますが100%という状況になっています。
---- いずれも高い数字ですね。たとえば渋滞予測つきのプレミアムクラブが装着される以前のオデッセイはどの程度だったのですか?
今井 旧型オデッセイということになりますが25%ぐらいだったんですよ。ナビゲーション装着を前提としたインパネデザインも効いていると思いますが。
---- 驚異的なアップ率ですね。インパネデザイン以外の原因をどのように分析していますか?
今井 たとえば2002年にプレミアムクラブを出す以前にはアコードのファクトリーナビ装着率は15%でした。プレミアムクラブ導入後の割合を30%ぐらいに予測していました。予想外に装着率が高かったので、我々はアコードを買ったお客さんに対して「なぜプレミアムクラブ対応のカーナビを選んだのですか」というような質問をしたわけです。その結果、1位が「知らない道を走るのに便利そうである」という、それはナビゲーションシステムそのもののニーズですよね。2番目が「クルマにフィッティングしているのが良い」と。クルマ本体とフィットした取り付けができているのが良いと。3番目に「インターナビ・プレミアムクラブに魅力を感じた」が入ってきます。4番目が「渋滞を知りたい」とか、5番目が「音声認識が便利そうだ」と。そういう結果だったですねぇ。
---- つまり、知らない道を走るだとか、フィッティングの部分は旧モデルにもあったのですが、15%や25%から50%や65%に押し上げた要因というのは3番目、4番目、5番目の部分ですね。プレミアムクラブで採用された部分がこれだけ数字を引き上げたと。
今井 そうですね、そう思っています。この傾向は最近の車種でもかわらず、オデッセイオーナーに対する調査では、1位が「ナビ一体型のデザイン」、2位が「ナビそのものの性能・機能がよい」、3位が「インターナビのサービスに魅力を感じたから」になっています。
---- クルマ、カーナビ、インターナビがシームレスな「ひとつのもの」として高い評価を受けている。それだけユーザーが理解しやすいサービスになっているという事ですね。ホンダの純正ナビ装着率を上げる、というミッションで予想をはるか上回る結果を残した。これだけでプレミアムクラブは大成功なのでしょうか?
今井 (笑いながら)まあ、本格的なテレマティクスというのはこれからの話で、話の核心はこのあとということになるのでしょうね。我々の思っている理念だとか、G-BOOKとの違いだとか、そういったところをもっと反芻していかなくちゃダメだと考えています。
---- とりあえずは低かった純正カーナビ装着率をインターナビ・プレミアムクラブは確実に引き上げる役割をした、と。
今井 そう考えています。
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