高速道路の通行料金が最大50%還元、「ETCマイレージ」で秋の行楽準備

高速道路の通行料金が最大50%還元、「ETCマイレージ」で秋の行楽準備
  • 高速道路の通行料金が最大50%還元、「ETCマイレージ」で秋の行楽準備

高速道路の通行料金をクレジットカードから自動で支払えるETCサービス。

利用率は令和5年現在で94.3%となり、かなり普及してきたと言えるでしょう。

しかし高速道路の通行料金に応じてポイントのたまる「ETCマイレージ」については、意外と知らないという方も多いのではないでしょうか。

ETCを利用するなら登録しないと損をしてしまうこのサービスについて、概要と申込方法、ポイントの還元方法と使い方について紹介します。

秋の行楽の前にぜひ準備していただき、お得を享受してください。

高速代をお得にするETCマイレージ

ETCマイレージサービスとは?

ETCマイレージサービスとは、事前に登録したETCカードで支払った高速道路通行料金に対して、マイレージポイントが付与されるサービスのことです。

登録や年会費は無料です。

付与されたポイントは簡単な交換手続きののち、「無料通行分」として高速道路料金の支払いに使えます。

手続きを行わずポイントとして持っている場合には有効期限がありますので、期限切れのないよう交換手続きを行いましょう。(無料通行分になったあとは有効期限はありません)

ETCカードにはクレジットカード会社からのポイント付与もありますが、マイレージポイントはこれとは別に付与されます。

ETC利用額に応じたポイントの付与率一覧

ETCマイレージサービスの対象道路と付与率を一覧にまとめました。

道路事業者 ポイントの付き方
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 10円につき1ポイント
本州四国連絡高速道路株式会社 10円につき1ポイント
愛知道路コンセッション株式会社 100円につき1ポイント+α
神戸市道路公社 50円につき3ポイント+α
広島高速道路公社 100円につき1ポイント+α
福岡北九州高速道路公社 100円につき1ポイント+α

「+α」となっている道路では、各社の条件に基づいてポイントの加算があります。

参照:ETCマイレージサービス ポイントの付き方

ETCマイレージポイントの価値は交換レートによって異なりますが、最大で「1P=1円」です。

よって10円につき1ポイントの道路なら、実質10%還元です。

高速道路の通行料金は数千円単位の支払いになるケースが多いので、「大きな金額×高還元」という魅力的なポイントシステムとなっています。

高速道路料金をお得にしよう

平日朝夕割引はさらにお得

もし高速道路の利用時間帯が平日の朝と夕方であれば、もっとお得です。

平日朝夕割引」として通行料金の割引が適用されます。

NEXCO東日本/中日本/西日本、宮城県道路公社の場合をみてみましょう。

対象日 平日
対象時間 6~9時、17~20時
対象車種 全車種
距離制限 最大100km走行分まで
割引回数制限 朝、夕それぞれ最初の1回限り
還元額 対象走行回数5~9回:通行料金の30%相当額
対象走行回数10回以上:通行料金の50%相当額

還元率はひと月あたりの対象走行回数によって決まります。しかし、通行料金の50%還元とはすごいお得度合いですね。

平日朝夕割引のポイントは利用翌月20日ごろに還元されます。

首都圏や関西中心部の多くは割引対象外である点は残念ですが、条件が適用される場合はかなりお得になるので、ぜひ利用を検討してみましょう。

参照:ETCマイレージサービス 平日朝夕割引

ポイント交換数とレート一覧

ETCマイレージポイントは最大1P=1円と先述しました。実際はポイント交換数に応じてレートが変わります。

道路事業者 ポイントの交換単位
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 1,000ポイント → 500円分
3,000ポイント → 2,500円分
5,000ポイント → 5,000円分
本州四国連絡高速道路株式会社 1,000ポイント → 500円分
3,000ポイント → 2,500円分
5,000ポイント → 5,000円分
愛知道路コンセッション株式会社 100ポイント → 100円分
神戸市道路公社 200ポイント → 100円分
広島高速道路公社 100ポイント → 100円分
福岡北九州高速道路公社 100ポイント → 100円分

ポイント数が大きくなるほど交換レートもよくなりますが、注意しなくてはならないのが「ポイントの有効期限」です。

ポイントには有効期限(還元額に交換できる期間)があり、有効期限は「ポイントが付いた年度の翌年度末」となっています。

例えば、2023年3月20日に付いたポイントは、2024年3月末まで交換できます。

「交換ポイント数が大きくなるまでためておいたら、気づかないうちに失効していた」というリスクもありますので、有効期限には注意しつつ、高速道路の利用予定と照らし合わせて交換時期を決めましょう。

自動還元サービスもおすすめ

「ポイントの交換を忘れてしまいそうな気がする」という方には、自動還元サービスがおすすめです。

ネットのマイページからあらかじめ「〇ポイントたまったら自動還元する」という設定をしておけば、勝手にポイントを無料走行分に交換してくれます。

各社の設定できるポイント数は以下となっています。

道路事業者 ポイントの自動交換単位
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 5,000ポイント → 5,000円分
本州四国連絡高速道路株式会社 5,000ポイント → 5,000円分
名古屋高速道路公社 1,000ポイント → 1,000円分
愛知道路コンセッション株式会社 1,000ポイント → 1,000円分
神戸市道路公社 1,000ポイント → 500円分
広島高速道路公社 1,000ポイント → 1,000円分
福岡北九州高速道路公社 1,000ポイント → 1,000円分

参照:ETCマイレージ 自動還元サービス

登録の手順

それでは登録の手順をご紹介しましょう。

  1. ETCカードと、
  2. 普段カードを差し込んでいる車載器の「車載器管理番号」、
  3. 車両番号を書いたメモを手元に用意しましょう。

「車載器管理番号」は機器の裏面にシールなどで貼り付けてある場合が多いです。

ネットか郵送で申し込みますが、手続きのはやいネットがおすすめです。ネットで申し込んだ場合は、申込当日の利用額からポイントが付与されます。

ETCマイレージサービスのサイトから、案内に従って番号や必要事項を入力すれば登録完了です。

還元率の良いETCカードでさらなるお得を狙うのもあり

せっかくETCカードを使うなら、還元率の良いクレカを設定して、さらなるお得をねらうのも良いでしょう。

たとえば楽天カードなら1%、リクルートカードなら常時1.2%が、ETCマイレージポイントとは別に付与されます。

高速道路の通行料金はなかなか大きな出費ですから、還元率の高い方法を複数組み合わせてお得につなげられると良いですね。(執筆者:元地方テレビ局記者の主婦ライター 石田 彩子)

《石田 彩子》

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