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【アクセラ開発者への10の質問】Q5.ハイブリッド、マツダ コネクトを新規導入した目的は?

自動車 ニューモデル 新型車

マツダが2013年11月21日に発売した新型『アクセラ』。発売から4ヶ月での受注台数は2万5000台を超える好調振りを見せている。

同社の"SKYACTIV TECHNOLOGY"や“i-ACTIVSENSE”を搭載し、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドと3種類のパワートレインをラインナップ。さらに、新世代カーコネクティビティシステム“マツダコネクト”を採用した新型アクセラの誕生秘話と魅力を探るべく、開発陣に「10の質問」を行った。

Q5.ハイブリッド、マツダ コネクトを新規導入した目的は?
A5.ハイブリッドはCセグセダン市場で闘うために必須だという判断から。「マツダ コネクト」はスマホを使ったコミュニケーションを車内でも当たり前にするのが目的。


新型マツダ『アクセラ』で話題の装備はたくさんある。マツダの市販車では初搭載となるハイブリッド、それに「マツダ コネクト」というカーコネクティビティシステムも大きなトピックスだ。

ハイブリッド車の開発はかなり以前から続けられていた、と聞いている。ならばその第一弾としてアクセラが選ばれたのは、どの段階なのだろうか。

「アクセラを開発する時には、ハイブリッドの導入は決まっていました。その理由として、国内のCセグメントのセダンは販売台数の7割がハイブリッドという特殊な環境にありましたから、次のアクセラではハイブリッドを持っていないと、ビジネスとして厳しいだろうという判断でした」と開発主査の児玉眞也氏は話す。

では、アクセラ・ハイブリッドの開発にはどの程度の試行錯誤を繰り返したのだろうか。

「(ハイブリッドシステムはトヨタのTHSを採用しているため)ハイブリッドのシステムの中でイジれないところが多分にありましたから、それとスカイアクティブをマッチングさせるのが大変でした」(児玉氏)。

当初はクルマの動きが重くて苦労したとのことだが、この「重さ」を解決したのは軽量化ではなく、人間のイメージに近い動き方をさせる制御だったと、ハイブリッドの操安性を担当したパワートレイン開発本部の森下慎也氏からも聞いている。それもある意味、人馬一体の追求と言えそうだ。

そして「マツダ コネクト」である。「マツダ コネクト」はカーナビだけでなく、ネット上のコミュニティともつながる点が新しい。このシステムを開発した目的をアクセラ開発主査の児玉氏に尋ねてみた。

「スマートフォンなどを使って友達や知人とつながるという、今やクルマの外では当たり前になっていることを、クルマの中でも当たり前にしようというのが目的です。ただし、安全に操作できることが大前提。安全マージンとセットでなければ、提供できないのです。安全に外とつながることによってマツダの考える“走る歓び”をさらに広げてもらえると考えています」。

現在「マツダ コネクト」の開発を行なっている電子開発部の竹岡富彦氏に、実際の「マツダ コネクト」の機能の説明とデモを行ってもらった。

「走るために必要な最低限の情報は、メーターカウル上のADD(アクティブ・ドライビング・ディスプレイ)に表示するようになっています。それに対してダッシュボード中央の7インチのこの液晶モニターは利便性を高める情報を表示するもので、人間工学に基づいて文字の大きさや間隔、一度に判読出来る行数から、表示内容を決めています。操作に関しては5本の指の動きを考えたものになっているので、慣れれば視線移動することなく操作できるんですよ。ロータリースイッチのクリック感など、操作感にはかなり苦心しました」(竹岡氏)。

実際に走行中の車内でスマホを接続して、メッセージの読み上げを実行してもらう。すると聞こえてきたのは、独特のイントネーションで印象深いテレビ東京系列の番組「モヤモヤさまぁ~ず2」の、あのナレーションの声だ。同じ合成音声ソフトを利用しているそうだが、あれが車内で喋ってくれるのは、何だか癒される。

現時点では、こうして読み上げするほか、世界中4万局以上から選局できるインターネットラジオ「Aha」の利用や、音声認識でナビや電話、オーディオの一部操作が可能。またFacebookの自分のタイムラインに、音声メッセージをリンクとして貼り付けることもできるそうだ。

「我々は現時点をステップ1と呼んでいます」と児玉氏。将来的にはシステムを充実させ、メンテナンスサービスのインフォーメーションに利用したり、故障診断なども検討していると言う。

しかもこの「マツダ コネクト」、ベースグレードの15Cだけはオプションとはいえ5万円で装着でき(ADDは20S Touring/20S Touring L Package/XD/HYBRID-S/HYBRID-S L Packageに設定)、後は地図データの入ったSDカードを購入するだけでカーナビになるのだから、かなり割安だ。

ダッシュの上に7インチモニターが直立しているデザインだが、その高さと位置が絶妙で、運転中は、ダッシュボードと完全に融合して見える。HUDのADDも速度や車線逸脱警報の作動を表示するほか、カーナビでのルート案内中は進路を矢印で示してくれる。こうした見やすい環境にもマツダの安全思想を感じた。

「USBでアップデートできるという利点があるので、カーナビの使い勝手など順次バージョンアップして改善を行っています」(児玉氏)。

つまり、これまで地図データ以外、ほとんどアップデートされることなどなかったナビの常識さえも、「マツダ コネクト」は変えることになる。マツダの新たな挑戦は、まだ始まったばかりなのである。
《高根英幸》

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