ルノー・日産アライアンスとダイムラーは28日、3社間のパートナーシップにおける新プロジェクトを発表した。3社は、低燃費パワートレインの開発を進めるため、新たにエンジンとトランスミッションを共同開発する。
新しいエンジンの開発プロジェクトでは、共同で4気筒ガソリンエンジンを開発、コンパクトなターボチャージャー付き直噴エンジンで排出ガスの低減に加え燃費の大幅な向上を目指すという。同プロジェクトは、ルノーとダイムラーの主導により行われ、新型エンジンは3社によって共同で生産される予定。これらのエンジンは、2016年にダイムラー、ルノー、日産の車両に搭載される。
また、ダイムラーが中心となって進める予定の新型トランスミッションプロジェクトでは、日産へ技術供与が行われアイドリングストップに対応した技術やパーク・バイ・ワイヤとシフト・バイ・ワイヤ技術が採用される予定。同トランスミッションは、日産の子会社ジヤトコのメキシコ工場で生産、2016年からニッサンとインフィニティブランドの車両へ搭載される予定。
既に3社は、燃料電池自動車のパワートレインの先行研究も進めているほか、それぞれの小型ゼロエミッション車用のバッテリーやパワートレイン部品を、相互に供給するプログラムに取り組んでいる。記者会見で、ルノー・日産のカルロス・ゴーンCEOとディーター・ツェッチェCEOは、2010年に発表した主要プロジェクトについて、順調に進んでいることを改めて確認した。