東京オートサロンの日産ブースは、走りを重視した車種を中心にセレクト。メインステージに展示されていた1台が、Z34型『フェアレディZ』をベースにした、「バージョン NISMO」だ。
同車は、その名の通り日産のモータースポーツおよびハイパフォーマンスチューニングを担当するNISMOブランド製のパーツが装着されている。しかし、パーツの製造そのものは日産のカスタマイズ部門のオーテックが担当しており、Rバンパーにはオーテックのロゴが入っている。
コンセプトは、「先代Z33型で投入された『バージョン NISMO』のスピリットを受け継ぎ、フェアレディZの持つ高い運動性能をベースに、さらなるスポーツドライビングの楽しさを提案するモデル」。
エクステリアは、Fバンパー、フェンダーモール(フロント・リア)、サイドシルプロテクター、Rバンパー、Rスポイラー、レイズ製アルミ鍛造ホイール(NISMOロゴ入り)、エンブレムなどすべてが専用パーツとして開発され、装着されている。見た目としては、フロントが延長されて同車のポイントであるロングノーズ化がさらに施され、Rデュフューザー部分の持ち上がり方がより目立つ形となっているところなどだ。
エンジンは、コンピュータが専用でチューニングされ、専用の等長フルデュアルエキゾーストシステム、MTシンクロレブコントロールなども備えられている。
サスペンションも手が入れられており、スプリング、ショックアブソーバー、スタビライザーが専用。近年注目されているヤマハ製パフォーマンスダンパーも専用のものがフロントとリアに備えられているほか、専用ストラットタワーバー、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキも。
内装に関しては、本革スエード調ファブリックコンビシート(NISMOロゴ入り)や本革巻ステアリング、本革巻シフトノブ、ドアトリム、コンビメーターなどが専用で備えられている。