三菱リコール問題を一気読み

エコカー 燃費

2002年1月のトラクター脱輪事故から2年……。三菱ふそうトラック・バスと三菱自動車による2度目のリコール隠しが明らかになった。両社は信頼回復に懸命だが、7月の乗用車販売は前年同月比6割減と大きく落ち込み、三菱自の株価も急落した。

三菱はなぜ、過ちを繰り返したのか。そして国土交通省はなぜリコール隠しを見抜けなかったのか。いまだに沈静化する兆しの見えない“三菱車事故報道”などを含め、三菱リコール問題を一挙に解説しよう。

■きっかけは、ふそうの脱輪事故

2000年のリコール隠し事件の時は、三菱車ユーザーや社内関係者からの告発が発端だった。で、今回は02年1月に神奈川で起きた痛ましい死亡事故がきっかけだ。

正月休み明けまもなくの10日午後3時50分、横浜市瀬谷区の県道を走っていた三菱製大型トラクターの左前輪が外れ、重さ140kgものタイヤがベビーカーを押して歩道を歩いていた母子3人を直撃した。この結果、母親(29)が死亡し、長男(4)とベビーカーに乗っていた次男(1)も手や足に怪我を負った。

事件を担当した神奈川県警は捜査本部を設置、車両を押収し、警察庁科学警察研究所に調査を依頼。タイヤと車軸とつなぐ「ハブ」に欠陥がある可能性が高まり、翌年秋に業務上過失致死容疑で三菱自動車を立件する方針を固めた。その後の家宅捜査で押収した資料から、リコール隠しが明らかになったわけだ。

■きっかけは、ふそうの脱輪事故
■メンツを潰された国交省の心中
■出るわ出るわ、100万台近く
■変わらなかった企業体質
■ダイムラークライスラーも見切り、残ったのは三菱グループと再生ファンド
■系列ディーラーの苦悩、引き抜き合戦も
■バッシングも過熱…三菱側にも問題あり?
■再生シナリオは大丈夫か
■リコール隠し問題が突きつけたもの
《編集部》

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