日産自動車とルノーは、日産自動車がルノーに15%出資するとともにルノーが日産への出資比率を44.4%に引き上げると正式に発表した。
両社の合意によると2002年6月ごろを目途に、日産はルノーの第3者割合増資でルノーの株式15%を取得する。取得価格は、取得する前の20日間の市場価格平均。一方、ルノーは日産への出資比率を現在の36.8%から44.4%に引き上げる。ルノーが保有している新株引き受け権のワラント債を行使して、1株当たり400円で、20億ユーロ(約2200億円)を出資する。
また、ルノーは政府が44.2%を出資しているが、日産の取得と市場放出で、出資比率を25%に引き下げる。
99年春の提携時には、日産救済の面が強かった提携だが、らつ腕ゴーン社長による日産復活で、対等な関係に一歩前進した。