「阪神は本気だ」環境ロードプライシングを導入

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阪神高速道路公団は2日、尼崎公害訴訟の和解合意に盛りこまれた環境改善策を図るために「環境ロードプライシング」を実施。3号神戸線の大型車通行料金を値上げし、5号湾岸線へ誘導するという計画を明らかにした。

環境ロードプライシングは、NOx(窒素酸化物)や、PM(粒子状物質)の排出量が多い大型車を対象に、尼崎公害訴訟で問題となった3号神戸線から大型車の通行を削減することを狙いに実施するもの。具体的には3号線と、海沿いを走る5号線に数百円の料金格差を設け、通行料の安い5号ルートに大型車を誘導する。

料金格差を設定する際には、ETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)を活用する予定となっている。阪神高速では公害防止の観点からETCの導入を積極的に進める方針で、今年の夏を目途に一部料金所に導入し、その後は全料金所を対象に設置していく。将来的には3号線から非ETC車を締め出す方針で、走ることができるETC車載機搭載車についても、ロードプライシングで高い料金を徴収するというシステムだ。

同公団では、2001年度の予算に路側のETC機器設置費、新たな乗り継ぎ経路(住吉浜〜京橋間)の整備費として10億8700万円を、調査費として5000万円を計上している。

《石田真一》

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