THS クロニクル TOYOTA HYBRID SYSTEM 大全 Response. 特別企画
よくわかる!トヨタハイブリッド・オールラインアップ 〜しくみと構造をやさしく解説〜
TECHNOLOGY
THS-II 2段変速式リダクション機構付きシステムとは? 搭載モデル:レクサスLS600h/LS600hL/レクサスGS450h < TOP  1 2 3 4 5 6 7 8  NEXT >
2段階減速ギヤ実装で欧州車並みの動力性能とハイブリッドならではの高効率な走りとを両立
トヨタのハイブリッドカーとしてはじめてのFR用システムです(ただし、アイドリングストップを主目的としたTHS-MはFR用でした)。THS-IIの基本構想である、昇圧による高電圧を利用したシステムに変わりありません。

上級セダンも、ミニバンやSUVと同様に大柄で車両重量が重くなります。同時に、ヨーロッパでは日本より高い速度で走れる道路環境があります。そこをリダクションギヤで減速したまま走ったのでは、さすがにハイブリッドカーといえども燃費向上を妨げる懸念があります。そこで、高速用の変速ギヤを追加したのが、2段変速リダクション機構付THS-IIなのです。

日常の走行では、低速のリダクションギヤで鋭い加速が得られます。速度が上がると高速ギヤに切り替え、燃費重視の走りを実現します。減速すれば、再び低速ギヤに切り替わります。リダクションギヤの高速/低速の切り替えは自動的に行なわれますが、シフトショックはなく、いつ変速が行なわれたか気付かないでしょう。

レクサス『LS600h』『LS600hL』では、THS-IIの動力を前輪へも配分するトランスファーが装備されています。この4輪駆動は、『エスティマハイブリッド』などに採用された、別個のモーターを使う方式ではなく、THS-IIにより発生した動力をそのまま前後輪へ分配する方式です。
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