THS-Cは、初代『プリウス』のTHSと異なり、発電機を別に持たず、1個のモーターを発電機と兼用して使う方式です。いっぽうで、THSにはなかったベルト式CVTという無段変速機を備えます。
また、ハイブリッドシステムによる前輪駆動のほかに、後輪をモーターのみで駆動するe-Fourを搭載した4輪駆動車としたことも、特徴です。
THS-Cは、3列シートを持つミニバンという乗車定員や荷物の積載の多くなる大柄なクルマで、ハイブリッドカーを成り立たせるためのシステムです。
ハイブリッドシステムによる前輪の駆動力は、CVTによって増大されます。
発進時など、とくに大きな駆動力を必要とする場合に後輪がモーターにより駆動され、前後輪のあわせて力強い発進加速をもたらします。登り坂でも同様に大きな駆動力が得られます。そのほか、前輪がスリップした場合は、後輪をモーターで駆動させて走行の安定性を高める働きも備えます。
THS-Cは、『エスティマ』で採用されたあと、ひとまわり大柄な『アルファード』にも同じシステムが搭載されました。 |
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