THS-Cでは、大柄で車両重量の重いミニバンに、ベルト式CVTを使ったハイブリッドを用いました。しかし、この場合、発電機を専用では持たず、1つのモーターで発電機を兼ねていたため、走行中に電力を使い切るとモーターで駆動することができませんでした。
THS-IIでは、電圧を上げることで燃費向上のみならず、動力性能も上げることができました。それでも、ミニバンやSUVのように車両重量の重いクルマでは、動力性能に不足する可能性があります。
そこで、歯車を使って減速し、駆動力を増大したのがTHS-IIのリダクションギヤ付システムです。1速の固定ですが、歯車で減速することにより、車両重量の重いミニバンやSUVでも鋭い加速が得られるようになりました。
また、『ハリアー/クルーガー』は、トヨタのハイブリッドシステムとしてはじめてV6ガソリンエンジンと組み合わせました。THS本来の、モーターと発電機を別々に持つ機構であるため、つねにモーターを利用することができ、低燃費を実現できます。 |
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