ハイブリッドカーをより高性能にするため開発されたのが、THS-IIです。動力性能と低燃費性能をともに高効率化させ、両立させました。
THS-Mの説明で、電圧を上げると少ない電流で動かせたり、あるいは瞬時に大きな力を出せたりすると紹介しました。この発想を応用し、動力性能と低燃費の両方で高性能化したのがTHSーIIです。
初代『プリウス』以来、THSにはTHS-Mを除いてニッケル水素のハイブリッド用バッテリーが使われています。その電圧を、昇圧回路という装置を使って約2倍に上げ、ハイブリッドシステムを稼動させます。これが、THS-IIの最大の特徴です。
電圧を高めて使うことにより、動力性能を上げ、同時に電流を少なくして燃費を改善しています。これを、トヨタでは「ハイブリッド・シナジー(相乗効果による)・ドライブ」と呼びます。
動力分割機構を備えるハイブリッドトランスミッションや、モーターと発電機の両方を併せ持つハイブリッド機構などは、初代プリウスのTHSを継承しています。 |
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