---- ところでG-BOOKというと、安全・安心へのこだわりが従来からの特徴ですね。ここも進化したのでしょうか。
友山 新たな機能としては先ほども申し上げた「一時停止見落とし防止」が大きなトピックスになります。特に車載カメラとの連携は新しいところですね。
---- 車載カメラを使った安全支援システムはこれまで高級車向けというイメージが強かったのですが、トヨタとしては「今後、車載カメラ搭載率があがる」という認識なのでしょうか。
友山 その通りです。すでにカローラはバックモニターを標準搭載していますから、車載カメラは今後、標準的に積まれる方向にあると考えています。G-BOOK mXとしては、この「すでに搭載されているカメラ」を活用する形で安全支援システムを考えています。
---- 新たなカメラを搭載してもらう、ではなく?
友山 安全支援システムのためだけにオプションでカメラを買っていただく形だと、搭載率が低くなってしまいますから。例えばバックモニター用のカメラでも、通過後の路上標識認識はできます。
まずは一時停止見落とし防止で、交差点の事故の抑止から始めていきます。交差点事故、特に幹線道路と小さな道路が重なる交差点の事故は多いですから、ここから手を着けていきます。
---- なるほど。バックモニターやサイドモニターなどのカメラが応用できるなら、確かに今でも車載カメラの搭載率はかなり底上げされてくる。これらがテレマティクスと連携すれば、実用的で普及率の高い安全支援システムが実現できそうです。
友山 またヘルプネットの標準付帯化など、従来から継承する安全支援サービスにも引き続き力を入れています。
《インタビュアー:神尾寿(通信・ITSジャーナリスト)》
《写真:益田和久》
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