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制度も目的も不明確な環境税
三浦 つぎに環境税についてお聞かせください。自工会としてはもちろん反対の立場であるということですが。

八谷 はい。自動車にはすでに非常に複雑で多大な税金がかかっているからです。揮発油税、取得税、自動車税、それから重量税。一言で言えないぐらい課税されて、それが複雑に絡んでいます。

まずその税金を単純にして下さい、というお願いを何年も言っているのですが、なかなか聞いていただけない。一度取り始めたら簡単にやめるわけにはいかないんでしょうね。収入側にすると。

三浦 環境省の言う環境税というのは、燃料税はそのままにして、さらに環境税を上乗せしようということなんですか。

八谷 そうです。そのうえ、環境税といって集めたものを何に使うのかも今ひとつ明確でない。温暖化対策に使うというぐらいの非常にあいまいな言い方しかされていないというところに反対をしているわけです。
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Page 1自動車と社会の共存発展を目指して
Page 2環境と安全が二本柱
Page 3燃費改善は細かい技術の積み上げ
Page 4ディーゼルアレルギーは環境省にもない
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