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――ルノーとの関係についてはゴーン社長が、これからも「ルノーが日産の手綱を持つことはない」と指摘していますが。
志賀 ルノーとの提携については不安ないというか、丸6年を経過して非常に安定した状態になっています。方向性が明確でザワザワしていないということです。昨年3月には提携の方向をはっきりと紙にした「アライアンス・ビジョン」を発表しました。その中でも両者の関係は変えないとの認識が示されています。むしろ、いろいろな関係のなかでシナジー効果をつくりやすい状況になっている。ウィン・ウィンの関係が進むと、双方が考えています。
――この6年間で、日産の社員の意識は変わってきたでしょうか。
志賀 正直なところ、変わったと思います。非常に嬉しく感じるのは、常に危機意識をもっているということです。99年にゴーンが顧客志向でない、あるいは縦割り組織など日産の5つの弱点を指摘しましたが、危機意識の欠如もそのひとつでした。
社内で私がよく言うのは「こんなことをすると昔の日産に戻るよ」というフレーズです。ゴーン社長ひとりに支えられた企業として永遠に続くわけではないので、組織力をつけなければなりません。そのためには、従業員ひとり1人が危機意識と緊張感を共有することです。
日産が高い目標を掲げていくのも緊張感を維持するためです。また、緊張感を楽しめる組織は非常に活力がある組織になれると思います。私もプレッシャーはあるものの、その緊張感を極力楽しみたい。それが日産の活力にもつながると考えています。
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1976年大阪府立大経卒、同年入社。91年アジア大洋州営業部ジャカルタ事務所長、97年企画室に移り99年企画室長。ルノーとの提携直後はアライアンス推進室長も兼ねパイプ役に。00年常務執行役員。一般海外市場担当として成果をあげ、COOの有力候補となった。05年4月にCOO、6月には代表取締役にも就任予定。和歌山県出身、51歳。
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1977年北九州市立大卒、日刊自動車新聞、産経新聞などで自動車、エネルギー、金融、官庁などを担当。00年からフリー。著書に「トヨタVS.ホンダ」(日刊工業新聞社)。山口県出身。
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日産自動車 |
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