楕円形をやめたステアリングに、59mmも低くなったヒップポイント。新型の走りに対するこだわりは運転席に座っただけでも伝わってくる。
4代目『ロードスター』のデビューから5ヶ月後に追加された「RS」。現状では最上級仕様となるが、限界性能を突き詰めたストイックなモデルではない。
奇抜なデザインには賛否両論あるようだが、『プリウス』なら個人的には大歓迎。これぐらい思い切っていたほうが、よりキャラクターが際立って良いのではと思う。
先行している「アクティバ」、「スタイル」に続き、最後のダイハツ『キャスト』ファミリー、「スポーツ」がラインナップに加わった。
4台目となる『プリウス』の試乗会が富士スピードウエイの外周路で行われた。まだナンバーが付かないプロトタイプの先行試乗だ。
溌剌としたクルマ、コチラの気持ちをいつの間にかシュッ! と目覚めさせてくれるようなクルマ。『フォーカス』に乗るといつもそんな思いを抱くのだが、大幅改良の入った最新型でもそれは変わらない。
ショートサーキットでのハンドリングの印象はサスペンションが良く動くようになったと感じた。ステアリングを切り込むと、フロントサスペンションのロールがちょうどよいレベルで発生し、これまでの突っ張ったようなフィーリングがかなり薄れた。
そのワールドワイドな知名度の高さや、やたらめったらそこいら辺りで見かける普遍性のほうが印象に強くてやや忘れがちなんだけど、じつは『プリウス』っていうのは至極革新的なクルマなのだ。いや、ほんっっとうに忘れがちなんだけど!
ストロベリーのブツブツが稀に歯と歯の間に挟まって気になるくらいのちょっとした不満はあったかもしれない、これまでの『プリウス』。それでも環境性能やパッケージングに優れたこのモデルが圧倒的な市民権を得ていたのは言うまでもない。
クルマとの対話がきちんとできるステアリングや、ペダルタッチがしっかりとしていて、回生が強めに入った時も「効き」に違和感を覚えないブレーキが象徴するように、4代目の『プリウス』は、普通の人が普通に運転のできるクルマになっていた。
JC08モード40km/リットルの目標燃費を掲げた4代目『プリウス』。そのプロトタイプ試乗会の会場となったのは、なんと富士スピードウェイのショートサーキットと構内路。彼らが世界一と標榜する燃費性能を確認するには、いかにも不似合いなシチュエーションだ。
「きてますきてます!!」どこかのマジシャンじゃないけど、発売直前の4代目『プリウス(プロトタイプ)』に試乗したら自分の頭の中にこの言葉が降臨してきた。
新しいトヨタの新しい製造コンセプト、TNGAは低重心、高剛性、そして生産性の良い構造を念頭に開発され、その第1号が『プリウス』になる。
新型『プリウス』のプロトタイプ(17インチタイヤ装着車)に富士スピードウェイの構内路、およびショートサーキットで短時間ながら試乗する機会を得た。
初代『プリウス』が登場した年に生まれた子供が、免許を取得できる年齢になる18年の時を経て、いよいよ4代目へ。それは、エコカーもハイブリッドカーも、当たり前にある世の中に生まれ育った人たちの時代が始まるということ。