日産自動車は、9月に発売したクリーンディーゼル車『エクストレイル』の「20GT」で、栃木 - 九州の1300km無給油走行に挑戦し、11日に無事完走したと発表した。
同車は、世界でも最も厳しい排出ガス規制の一つである「ポスト新長期規制」に適応した世界初のクリーンディーゼル車で、経済性、トルクフルな走り、環境性能が高い評価を得ている。
今回のチャレンジは、10月に完走を果した北海道1000km無給油走行から距離を伸ばし、さらなる低燃費走行に挑戦したもの。
栃木 - 九州間無給油走行のチャレンジは、12月10日、12月11日の2日間で行われた。日産自動車栃木テストコース(栃木県河内郡上三川町)を10日12時45分に出発した後、1都2府12県を走行し、途中福岡県庁で麻生県知事を表敬訪問した後、同車を生産する日産自動車九州工場(福岡県京都郡苅田町)に午後12時30分に到着し、従業員および関係者の盛大な歓迎を受けた。
実際の走行では、同社の実験部に所属するテストドライバー7人で編成されるチームのほか、特別なエコドライブ技術を持たない従業員により編成されるチーム(開発部門チームおよび九州工場チーム)もチャレンジに参加し、全てのチームが完走、同車のエコドライブの有効性を実証した。
最終的な走行距離は、1306km。途中、中央高速の登降坂や夜を徹した走行など、ドライバーにとって厳しい走行条件ではあったものの、これを克服した。
燃費計による平均燃費は、23.9km/リットルで、カタログに記載された10・15モード(国土交通省審査値)の15.2km/リットルに対して57.2%も高い燃費レベルだった。