日産自動車は、19日に、神奈川都市交通に燃料電池車『エクストレイルFCV』05モデルのハイヤー仕様車を納車したと発表した。
燃料電池車は水素と空気中の酸素を化学反応させて取り出した電気エネルギーを動力源とし、排出物は水だけという究極の環境自動車。今回日産のエクストレイルFCV 05モデルが、燃料電池車のハイヤーとして世界で初めて営業を開始する。
今回ハイヤー仕様として納車した燃料電池車エクストレイルFCV 05モデルは、自社開発燃料電池スタックを搭載し、最高出力を90kWまで大幅に向上させ、最高速度・加速性能をガソリン車並みに向上させたモデルだ。
日産は昨年12月に発表したニッサン・グリーンプログラム2010に基づいて、CO2排出量の削減に、真に実効性のある技術と商品を投入していく計画で、燃料電池車についても更なる実用化を進めていく。この一環として、2006年4月から本社ギャラリーで一般ユーザー向けに燃料電池車の体験試乗会を開催し、幅広いユーザーに燃料電池車の魅力や性能を体感してもらっている。
今回のハイヤーを通じて、より多くのユーザーに燃料電池車の魅力に触れてもらうのが目的だ。