「Tier II Bin5」への適合技術は、昨年9月にホンダがいち早く発表、福井威夫社長は09年までにこのエンジンを搭載したモデルを米市場に投入することも表明した。ホンダの浄化システムは排ガス中のNOxと水素を反応させてアンモニアを生成、そのアンモニアをさらにNOxと反応させて無害の窒素に浄化するという独自プロセスだ。
ホンダに続き、日産も昨年12月に発表した「グリーンプログラム2010」の中で、10年度から北米、日本、中国にそれぞれの規制に適合したクリーンディーゼル車を投入する方針を表明した。日産の排ガス浄化システムや搭載するターボは、今回三菱が発表したものと、ほぼ同じ構成だ。日産は03年の段階で、EPA(米環境保護庁)が実施した5万マイル(約8万km)走行の評価試験において「Tier II Bin5」をクリアしている。