ホンダミーティング(24−26日)で 新型『レジェンド』の運転席に座った。前方は暗がり。肉眼ではかなり暗く見える。ダッシュボード上部に「インテリジェント・ナイトビジョン・システム」のディスプレイ。
その画面の中に白い物体が写った。と思った瞬間、ピピッという軽いタッチの警戒音が鳴り、白い物体の周りを赤い枠が覆った。目をフロントガラスの先に移しても、歩行者(白い物体の正体)がかすかに見える程度。
新型レジェンドと歩行者との距離は40メートルほどだ。このシステム、米国製の赤外線カメラ2基をフロントバンパー下部に装備して作動している。
実験風景を映像でも見たが、様々なシチュエーションでかなり有効だ。例えば、歩道側に路上照明灯がある場合、その直後にいる歩行者の姿は、クルマがかなりの距離(筆者推測で10m程)に接近しても運転者からは気がつかなかった。
こうしたナイトビジョンシステムはGMキャデラックなどでも採用されているが、今回新型レジェンドに装備されるモノはかなり「インテリジェント」な高性能。
ちなみに、認識する生命体は現在のところ人間のみ。犬、ネコなどについても、愛護の気持ちで今後対応されていくだろう。