「DME」次世代クリーン燃料の開発加速---NKKなど共同で

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次世代のクリーン燃料として注目されつつあるジメチルエーテル(DME)の開発・実用化が加速してきた。鉄鋼メーカーのNKK、豊田通商、日立製作所など9社は5日、DMEの技術開発を推進する研究法人「ディーエムイー開発」を共同で設立したと発表した。同研究法人ではDMEを炭化水素系原料から直接合成する技術を確立して、DME関連技術の早期実用化を目指す。

DMEは多様な炭化水素系原料から製造が可能であるとともに、燃焼時に硫黄酸化物やばいじんが全く発生しないなど、環境負荷が小さいエネルギー。ディーゼル車に使用される軽油の代替燃料や燃料電池車用燃料としても利用が見込まれている。

NKKは経済産業省資源エネルギー庁の支援により、DMEを大量かつ安価に製造する直接合成技術の開発に取り組んできた。すでに、今回の研究法人の設立に合意した各社は昨年10月、DMEのマーケティングや製造事業化を検討する共同出資会社も設立している。

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