3モーターで1400馬力以上、フォードのEVミニバン…パイクスピーク2023参戦へ

フォード・スーパーバン 4.2
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フォードモーターは6月21日、米国で6月25日に決勝レースが開催される「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」に参戦する高性能商用EV、フォード『スーパーバン4.2』(Ford SuperVan 4.2)の写真を公開した。

同車は2022年6月、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、フォード『プロ・エレクトリック・スーパーバン』として発表された。フォードの欧州における主力商用車『トランジット』のEV版『Eトランジット』をモチーフにしたスタイリングを持つハイパフォーマンスEVミニバンの提案だった。

フォードモーターは、2023年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに、スーパーバン4.2で参戦する。ドライバーには、ルマン24時間耐久レースを3度制したロマン・デュマ選手を起用する。スーパーバン4.2では、カーボン複合素材製ボディ、FIA(国際自動車連盟)認定のロールケージ、調整可能な回生ブレーキなどを装備した。

また、ダウンフォースを増加させるために、エアロダイナミクスを再設計した。軽量カーボンファイバー製リアスポイラーとフロントスプリッターを装備。240km/h走行時に、およそ2トンのダウンフォースを生み出す。シャシーも軽量化されている。

パワートレインにも改良が加えられた。モーターの数を4つから3つに減らし、高性能リチウムポリマーバッテリーを搭載する。1つのモーターでフロントを、2つのモーターでリアを駆動する全輪駆動システムを維持しながら、最適なパワーウェイトレシオを達成した。モーターのパワーは1400hp以上、としている。

《森脇稔》

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