滋賀県の貨物拠点駅、実現に至らず…仮称・米原貨物ターミナルが事業中止に

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  • 断念された米原貨物ターミナル駅。国道8号線から分岐するアクセス道路と一体で整備して、滋賀県内における貨物輸送の結節点とするはずだった。

JR貨物は2月8日、仮称・米原貨物ターミナル駅(滋賀県米原市)の整備を中止することを明らかにした。

滋賀県は数多くの工業団地を有しているが、県内に貨物駅がないため岐阜県の岐阜貨物ターミナル駅や京都府の京都貨物駅までトラックによる輸送を余儀なくされていた。

そこで2001年度には国、滋賀県、米原市、JR貨物の4者による協議が始まり、2002年度には滋賀県内の鉄道貨物拠点として、国道8号線から駅へ通じるアクセス道路と一体で整備されることになった。

ところが、その後は鉄道貨物の需要減少を受けて協議が進展せず、JR貨物は採算性がないと判断。「昨今の情勢のなかで事業収支を見込むことが極めて厳しいことからこの度、事業を中止せざるを得ないとの結論に至りました」としている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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