日産自動車グループの部品メーカー、ジヤトコは自慢のCVT群を人とくるまのテクノロジー2019に展示した。その中で同社関係者が今回の目玉製品と示したのが、軽自動車専用CVT「Jatco CVT-S」で、世界初出展だという。 最大の特徴は小型、軽量で軽自動車に最適な変速比幅を持つ低燃費トランスミッションということ。従来の同クラスCVTに比べて約8%のフリクション低減と、約4.2kgの軽量化を実現した。「開発には非常に苦労し、3年ぐらいかかった。乾いたぞうきんを絞るような感じだった」と同社関係者。 低フリクション化では、従来よりもプーリーとの摩擦が大きくなる低フリクションベルトを採用したり、従来のベアリングから低フリクションボールベアリングに変更。軽量化では、プーリー内径細軸化や各部の薄肉化するなどさまざまな工夫を施したという。 また軽自動車専用なので、コストも重要だったそうだ。このCVT-Sは3月28日にフルモデルチェンジした日産自動車の『デイズ』と三菱自動車の『eKワゴン』に搭載されている。 そのほか、4月18日に上海モーターショー2019で世界初公開した「e-Axle」のコンセプトモデルと、昨年の北京モーターショー2018で世界初公開したマイルドハイブリッド車用トランスミッションのコンセプトモデルも展示した。 e-Axleはモーターとギアが一体化したユニットで、トランスミッション専門メーカーならではのユニット性能の作り込み技術やギアの設計・加工技術を活かすことにより、高い次元で小型・軽量化と高効率化を実現した。一方、マイルドハイブリッド車トランスミッションは従来製品より燃費を15%以上向上し、中国2025燃費規制にも対応している。両製品とも20年代初めにはクルマに搭載されていそうだ。
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