日産の完成検査問題での再発防止策---計画立案は完了、進捗状況を国交省に報告

日産自動車追浜工場
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日産自動車は5月17日、完成検査の不正問題に関して、再発防止の進捗状況について国土交通省に報告したと発表した。

再発防止策全14項、83件・93項目の現時点における進捗内訳は、実施済みが87項目で、計画立案して着手している対策が6項目。前回2月の報告で計画立案中としていた5件はすべて計画の策定を完了した。

着手中の対策は全数検査工程の作業観察の徹底するため、検査手順、時間、検出力、理解度の確認を織り込んだ作業観察シートを新規作成、これを利用した作業観察のトライアルを4月から開始した。

排出ガス測定で試験条件を逸脱したデータを自動的に無効化するプログラムの仕様や、抜取検査の計測自動化を検討している。

また、完成検査業務で専門工長の定義を明確化し、従来の専門工長が保有していた専門知識に加え、前提または根拠となる法令上の要求に関する知識の習得もその資格要件に追加した上で、2019年度の育成計画を策定している。今後、計画に基づき、2019年度末までに、各工場少なくとも1人を育成する予定。

《レスポンス編集部》

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