自治体と地元企業が公共交通の安全について意見交換会---明石市

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西明石駅
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  • 西明石駅前の居酒屋で、昼の「玉子焼」
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川崎重工業明石工場や三菱重工業神戸造船所二見工場などと、きれいな海岸線が共存する兵庫県明石市。同市は、可動式・昇降式ホーム柵などの設置を継続的に行うJR西日本や、山陽電鉄などともに「公共交通の安全対策に係る意見交換会」を12月21日に実施する。

12月9日に明石市が発表した。内容は「公共交通の安全対策における現状の課題と今後の対策について」で、「鉄道や路線バスなどの公共交通とその周辺の空間で、ホームドアやエレベーター、バリアフリー施策などについて広く扱う。JR西日本や山陽電鉄などの参加も予定している」という。

少子高齢化がすすむ明石市は、JR山陽線明石駅・明石城周辺を中心街とし、東西方向にJR山陽本線(5駅)、山陽電鉄(12駅)、山陽新幹線(1駅)が走っている。在来線と新幹線は西明石駅で接続し、「鉄道でアプローチする観光客は、西明石駅を玄関として東西から訪れる」(市観光協会)という。

今回の意見交換会は、明石市立市民会館で15時半から17時まで実施。定員10人の傍聴者も募集。傍聴希望者は市政策部政策室に電話・ファクス・メールで申し込む。

ホーム柵は大阪が先だけど……

「明石といえば玉子焼き。店それぞれに出汁や油などのこだわりがあって、どこへ行って食べても違う」。別件取材で川崎重工業 明石工場を訪問したさい、川重のスタッフが教えてくれた。

夜は居酒屋となる小さな店で、担当者の言うままに明石焼き(地元では玉子焼き)を注文。平日の昼でも近所の人たちで席はすぐに埋まり、彼らはみな、玉子焼きにご飯・味噌汁がつく定食を頼んでいた。

「もともとは“かんざし”の材料として玉子の白身が使われて、残った黄身を、地元でいっぱいとれるタコといっしょに焼いたのが始まりといわれている。当時、ラジオ焼きが流行っていた大阪で、明石ではタコをいれるという話を聞いて、いまの大阪たこ焼きにつながったともいう」(市観光協会)

同協会の担当者は「玉子焼きを出す店は市内で70店舗ほどある。そのすべてを制覇したいというファンもいて、他県からも訪れる」とも話していた。

西明石駅は、60年代初頭までは川重明石工場寄りにホームがあり、工場へ通う人たちで混み合ったが、1961年に現在の位置に移転。70年代に開通した新幹線ホーム・改札と組み合わさり、V字形の駅をなす。在来線側の駅は、ホームや跨線橋へと続くエレベーターが設置されているが、エスカレーターはまだない。ホーム柵については大阪などが先行して設置されている。

市担当者は「明石と西明石の間、大久保と魚住の間に新駅を設置する計画や、西明石と神戸市営地下鉄を結ぶ路線計画などもあるが、議題はあくまで安全対策。今回の意見交換会はそういった話題は盛り込まない」とも話していた。

《レスポンス編集部》

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