【スズキ イグニス】加飾に頼らないクロスオーバーのデザイン

自動車 ニューモデル 新型車
スズキ イグニス
  • スズキ イグニス
  • スズキ イグニス
  • スズキ イグニス
  • スズキ イグニス
  • スズキ イグニス
  • スズキ イグニス
  • スズキ イグニス
  • スズキ イグニス

スズキ『イグニス』のエクステリアは、骨格からくるプロポーションでクロスオーバーらしさを表現しているという。

「クロスオーバーはガーニッシュ類などの加飾を多用するなど、モノを付加していくデザインになりがちだ。しかしイグニスでは、骨格が持つプロポーションで、小さいクルマなりにクロスオーバーらしさを表現することにこだわった」とは、同社四輪技術本部四輪デザイン部エクステリア課長の山本雄高さんの弁。

また、小型車であれば室内を広くするという考え方がある。山本さんは、「イグニスも室内は広く、『スイフト』並みの空間だ」としながらも、「(室内の広さを追求し)寸法だけ追いかけると四角くて味気ないクルマになってしまう。しかし、イグニスは寸法だけではなく見たときの存在感も大事だと室内の広さとバランスを取りながらまとめた」とコメント。

そして、「全幅1660mmの中で立体感を出すかに腐心した」と山本さん。そこで、サイドのキャラクターラインに特徴を持たせた。具体的には、「(キャラクターラインの)下のボディの面と(キャラクターラインの上の)ショルダー面の二枚で単純に作るとキャラクターラインは強く出ない。そこで、少しショルダー面を剃いで光らせることによってラインをしっかりと出すとともに、その上の面の丸みも強く表現した」と説明。そうすることで、抑揚のある立体的なボディ断面を強調したのだ。

また、フェンダーに関しても、「一番クロスオーバーを表現するキモの部分で、タイヤの踏ん張り感や大きなタイヤを表現している」。実際にかなりの寸法を使って張り出させており、「室内の広さだけを考えればフェンダーが外に出ているところまで、ボディも出して室内を広げればいいが、そこはデザインの大事な要素だとしてプロポーションにこだわったのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集