JR各社、来年3月14日ダイヤ改正の概要を発表…寝台特急『北斗星』は臨時化

鉄道 企業動向

JR各社は来年3月14日に実施するダイヤ改正の概要を発表。北陸新幹線長野~金沢間が延伸開業する。写真は北陸新幹線『かがやき』『はくたか』などに投入されるE7系。
  • JR各社は来年3月14日に実施するダイヤ改正の概要を発表。北陸新幹線長野~金沢間が延伸開業する。写真は北陸新幹線『かがやき』『はくたか』などに投入されるE7系。
  • 施設がほぼ完成した北陸新幹線の高架橋。現在はJR東西2社による訓練運転が行われている。
  • 東海道新幹線では最高速度を向上。N700AとN700系改造車の営業速度を現在より15km/h速い285km/hにする。
  • 現在の東京~北陸間は上越新幹線と在来線特急『はくたか』(写真)で結ばれている。北陸新幹線の開業により所要時間は1時間以上短縮され、在来線特急『はくたか』も廃止される。
  • 新潟~金沢間で運転されている特急『北越』も廃止されるが、新潟~上越妙高間を結ぶ特急『しらゆき』などが新たに設定される。
  • 新潟地区の在来線でも運行体系を大幅に変更する。画像は新潟~上越妙高・新井間で運転を開始する特急『しらゆき』(E653系1100番台)のイメージ。
  • 関西・中京方面と北陸方面を結ぶ在来線特急は原則として金沢以東への運転を取りやめる。写真は金沢駅で発車を待つ名古屋行きの特急『しらさぎ』。
  • 北陸新幹線延伸開業後の北陸地区の在来線特急列車運行体系。金沢駅で新幹線との接続を図る形に整理される。
JR各社は12月19日、北陸新幹線の延伸開業や上野東京ラインの運行開始などに伴うダイヤ改正(2015年3月14日)の概要を正式に発表した。

現在は高崎~長野間が「長野新幹線」として運行されている北陸新幹線は、ダイヤ改正にあわせて長野~金沢間が延伸開業する。これに伴い『かがやき』『はくたか』『つるぎ』が新たに運転を開始する。

『かがやき』は停車駅を絞ったタイプで、朝夕を中心に1日10往復運行。上野・大宮・長野・富山各駅に停車するが、上野駅は一部通過する。所要時間は最短2時間28分で、現在の上越新幹線と在来線特急『はくたか』の乗継ぎルートに比べ、東京~富山間が1時間3分、東京~金沢間が1時間19分、それぞれ短縮される。

初発は東京6時16分発~金沢8時46分着の『かがやき501号』と金沢6時00分発~東京8時32分着の『かがやき500号』で、終発は東京発21時04分発~金沢23時35分着の『かがやき519号』と金沢21時00分発~東京23時32分着の『かがやき518号』になる。このほか、6月末まで臨時『かがやき』を3往復程度運転し、このうち1往復は新高岡駅にも停車する。

停車駅が多い『はくたか』は毎時1本程度とし、東京~金沢間で14往復、長野~金沢間で1往復運転する。途中停車駅は熊谷駅と本庄早稲田駅を除く各駅だが、高崎・安中榛名・軽井沢・佐久平・上田・飯山各駅も一部通過する。最短所要時間は東京~金沢間で2時間50分、長野~金沢間で1時間27分になる。

金沢駅で関西・中京方面からの在来線特急に接続するシャトルタイプの『つるぎ』は、富山~金沢間で1日18往復運転。所要時間は最短22分で、途中の新高岡駅には全ての列車が停車する。東京~長野間で現在運転されている『あさま』は16往復に。途中の各駅に停車するが、熊谷・本庄早稲田・安中榛名各駅は一部通過する。

上越新幹線では、首都圏~北陸間の移動需要が同線(越後湯沢乗継ぎ)から北陸新幹線に移るため、東京~新潟間の『とき』を1往復減便。東京~越後湯沢間の『たにがわ』も7往復程度減らす。区間別の運行本数は、東京~高崎間が『とき』26往復と『たにがわ』12往復、高崎~越後湯沢間が『とき』26往復と『たにがわ』9往復、越後湯沢~新潟間が『とき』27往復になる。

東海道新幹線では、N700AとN700系改造車の最高速度を現在の270km/hから285km/hに引き上げる。これに伴い、早朝・深夜の『のぞみ』の定期7本・臨時1本と、日中時間帯の上下毎時1本の『のぞみ』29本の所要時間を3分短縮。このうち早朝・深夜の定期3本・臨時1本は東京~新大阪間を最短2時間22分で運転する。

都市間を結ぶ在来線の特急列車は、北信越地方を中心に運行体系を大幅に変更する。越後湯沢~金沢・福井・和倉温泉間を北越急行ほくほく線経由で結ぶ特急『はくたか』と、新潟~金沢間の特急『北越』などは、北陸新幹線の開業に伴い廃止する。

関西圏と北陸方面を結ぶ特急『サンダーバード』は、金沢~富山・魚津間の運行を取りやめ、運転区間を大阪~金沢・和倉温泉間に変更する。中京圏と北陸方面を結ぶ特急『しらさぎ』の運転区間も名古屋・米原~金沢間に変更し、金沢以東への運転を取りやめる。特急『おはようエクスプレス』『おやすみエクスプレス』は、いずれも運転区間を福井~金沢間にする。

一方、新潟~上越妙高・新井間では特急『しらゆき』5往復を新設。金沢~和倉温泉間を結ぶ特急『能登かがり火』5往復と、福井~金沢間を結ぶ特急『ダイナスター』3往復も新たに運転される。

首都圏では、東京~上野間に増設した線路(東北縦貫線)を使用する上野東京ラインが運行を開始。宇都宮線・高崎線と東海道線が相互に乗り入れて直通し、常磐線も品川駅まで乗り入れる。朝ラッシュ時の7~10時頃は、宇都宮線南行の全20本中13本、高崎線南行の全21本中13本が東海道線に直通。平均所要時間は大宮~東京間が現在より9分短い36分、大宮~品川間が10分短い46分になる。

また、上野発着の常磐線特急も全74本中44本が品川発着に変更され、列車名は速達タイプを現在の『スーパーひたち』から『ひたち』に、停車駅が多いタイプを『フレッシュひたち』から『ときわ』に変更する。平均所要時間は品川~水戸間が現在より13分短い1時間23分、東京~水戸間が11分短い1時間14分になる。

夜行列車は、上野~札幌間を結ぶ寝台特急『北斗星』が北海道新幹線の部分開業(2015年度末)に向けた試験の実施や車両の老朽化などに伴い、定期列車としての運転を終了。8月下旬頃までは臨時列車として運転する。上野~札幌間の臨時寝台特急『カシオペア』と青森~札幌間の急行『はまなす』は引き続き運転されるが、大阪~札幌間の臨時寝台特急『トワイライトエクスプレス』はダイヤ改正と同時期の廃止が今年5月に発表されている。

『北斗星』の臨時列車化により、「ブルートレイン」と呼ばれる青色の寝台客車を使用した特急列車の定期運転が消滅する。定期運転の夜行列車は『はまなす』のほか、東京~出雲市・高松間を結ぶ電車寝台特急『サンライズ出雲』『サンライズ瀬戸』のみとなる。
《草町義和》

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