30日に富士スピードウェイで行なれた「NISMO FESTIVAL 2014 at FUJI SPEEDWAY」で、来年のルマン24時間耐久レース復帰に向けたトークショーが行われ、これまでの日産モータースポーツで大活躍したドライバーたちが集まった。
トークショーには現在SUPER GTで日産陣営の総監督を務める柿本邦彦氏をはじめ、長谷見昌弘氏、柳田春人氏、星野一義氏、和田孝夫氏、鈴木亜久里氏、近藤真彦氏、そして現役ドライバーで活躍中の本山哲選手が登場。レジェンドドライバーのトークショーということもあり、会場には立ち見で参加するファンの姿も多数見られた。
今年はNISMO創立30周年だが、その前から日産のモータースポーツ活動に携わってきたという長谷見氏。1986年の日産ルマン初参戦はもちろん、1990年の初ポールポジションでも活躍した日産のグループCカー開発に大きく貢献してきた。
5月に発表されたルマン復帰のニュースを受けて長谷見氏は「これまで何度も優勝に手が届きそうなところへ行くんだけど、勝つことは出来なかった。結果のこともあって参戦をやめることはあったけど、今度は勝つまで最後まで戦い続けてほしい」とエールを贈った。
また1998年に『R390』で3位表彰台を獲得したメンバーでもある亜久里氏は「R390と同時期にアウディも参戦を始めて、僕達は辞めてしまったけど、彼らはそこから強くなって連勝している。もし日産があのまま参戦し続けていたら一時代を築けたのではないかと思うと悔しい。だからこそ、次は勝つまでやってほしい」とルマン制覇に向けて期待をよせた。
現在はアウディ、トヨタ、ポルシェと3大ワークスがひしめいている中に飛び込んでいく日産。現行のハイブリッドLMP1クラスでの参戦は初めてとなるが、世界一過酷な24時間レースを何度も経験し、最後まで戦い抜くことの難しさを知っているメーカーだけに、初年度からどんな走りをみせてくれるのか、楽しみだ。