ルマン24時間耐久レース王者となったアウディ。メインスポンサーでもある同社は、VIPやオーナーに向けた充実のホスピタリティを用意する。会場内、最終コーナーわきに設けられたメイン・ホスピタリティ「Racing Arena」ではコンセプトカー『A3 クラブスポーツクワトロ』を展示、迫力のデザインに来場者たちは目を奪われた。
A3 クラブスポーツクワトロは、5月にオーストリアで開催されたVWグループのファンイベント「Wortherseeツアー」で初公開。
『S3セダン』をベースに『RS Q3』用の直噴2.5リットル直列5気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンを搭載し、セダンながらスーパースポーツ並みの性能を実現した。大容量ターボなどの専用チューニングにより525psという凄まじいパワーを発揮する、まさにモンスターマシン。
駆動方式はその名の通り、アウディが誇る4WD技術「クワトロ」を採用。車両重量は1527kgに抑えたことで、0-100km/h加速3.6秒、最高速310km/hという圧倒的な速さを見せつける。大きく張り出したフェンダー、大開口のエアインテークなど、まさにサーキットにうってつけの特別なモデルだ。
会場では、A3 クラブスポーツクワトロのほか、決勝前日にお披露目された『R8 LMX』、日本未導入の新型『TT-S』、電気自動車の『A3 e-トロン』、『RS7』の計5台を展示していた。A3 クラブスポーツクワトロは、コンコースから離れた配置だったにも関わらず、鮮やかなブルーのアイキャッチもあってかR8 LMX並みの注目度だ。柵から身を乗り出しその姿をカメラにおさめようとする来場者が相次いだ。
アウディラインナップの中でも最上位クラスのパフォーマンスを誇る一台だけに、市販化を望むファンは少なくないだろう。ただ現在のところ公式なアナウンスはされていない。