日産自動車のEVレーサー『NISSAN ZEOD RC』によるルマン挑戦は、5周でリタイアという厳しい結果となった。
スタートドライバーを務めたGTアカデミー勝者のウォルフガング・ライプは5周の走行を重ねたが、23分経過時に走行不能でリタイア。日産によると、トラブルの原因は従来部品のギアボックス系で、電気モーター関連の新技術には問題はなかったとしている。
日産は、ZEOD RCによる今回のルマン参戦にあたり、2つの目標を設定。ひとつはミュルザンヌ・ストレートで時速300kmに到達すること。もうひとつは、電力だけでルマンのコースを一周するという目標だ。
日産は、木曜夜に行われた予選セッションで一つめの目標を達成。本山哲がドライブするZEOD RCは、最初のシケインにさしかかる前のミュルザンヌ・ストレートで時速300kmに到達した。もうひとつの目標も、決勝日午前中に行われたウォームアップ中、ライプが13.6kmのコースを電力だけで走り切っている。
日産は、2015年のルマンでLMP1クラスに復帰。アウディ、トヨタ、ポルシェといった強豪を相手に、総合優勝を目指す。