川崎重工など3社、香港MTR東西路線の車両を受注

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伊藤忠商事・川崎重工業・近畿車輛の3社コンソーシアムが改造を受注したMTRの車両。
  • 伊藤忠商事・川崎重工業・近畿車輛の3社コンソーシアムが改造を受注したMTRの車両。
  • 2018年の開業が予定されている沙中線第1期区間(点線)。既設の西鉄線・馬鞍山線と接続し、東西走廊として運営される。
  • 沙中線のプロジェクトを紹介する香港MTRのウェブサイト。川崎重工など3社は既存車両の改造のほか増結用の中間車も受注している。

伊藤忠商事・川崎重工業・近畿車輛の3社コンソーシアムは1月24日、香港の鉄道を運営する香港鉄路(MTR)から、2018年開業予定の新線向けに既存車両の改造と増結用の新車供給を受注したと発表した。契約金額は約11億香港ドル(約148億円)。

MTRは、香港島の金鐘(ガムチョン)駅から海底トンネルで九龍半島に入り、紅カン(ホンハム)駅を経て香港新界の大囲(タイワイ)駅に至る新線・沙田至中環線(沙中線)を計画している。このうち紅カン~大囲間が第1期区間として2018年の開業を予定。紅カン駅で屯門(トンモン)~紅カン間を結ぶ西鉄線、大囲駅で大囲~烏渓沙(ウーカイシャー)間を結ぶ馬鞍山線と接続し、西鉄線と馬鞍山線を含む屯門~烏渓沙間が東西走廊(EWC)として運営される。

今回3社が受注したのは、これまでに3社がMTRに納入した車両をEWC向けに改造する工事と、それに合わせた増結用中間車36両の新製。3社が過去に納入したステンレス製車両は、西鉄線では7両編成、馬鞍山線では4両編成、他の既存路線である東鉄線では12両編成で使用されており、現地ではSP1900形として運用されている。これらの車両をEWCでの運転に対応するよう改造し、新たに製造する中間車を加えて編成を組み替える。

MTRの発表では、改造車両数は348両となっている。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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