JR年末年始は好調…山陽新幹線は9%増の179万人

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年末年始の新幹線利用者数は各線とも前年を上回った。写真は東京駅に停車中のE6系「スーパーこまち」
  • 年末年始の新幹線利用者数は各線とも前年を上回った。写真は東京駅に停車中のE6系「スーパーこまち」
  • 減便などが続くJR北海道は年末年始の利用者数が前年より減少した。写真は特急「スーパーおおぞら」

JR旅客6社は1月6日、年末年始(2013年12月27日~2014年1月5日)の利用状況を発表した。一部列車の運休が続くJR北海道の特急列車が前年同期比94%と減少したほかは、各社とも前年を上回った。曜日の並びに恵まれ、最大9連休となったことが影響したとみられる。

新幹線各路線は、東北・上越・長野・秋田・山形新幹線が前年比5%増の379万1000人、東海道新幹線が6%増の350万1000人、山陽新幹線が9%増の179万人、九州新幹線が7%増の50万3000人。12月29日に山形新幹線で踏切事故、1月3日には有楽町駅付近の火災で東海道新幹線に運休や遅れが発生するなどのトラブルがあったものの、各線とも利用は好調だった。

各社別に見ると、JR北海道は特急列車の利用者数が前年を約2万人下回る33万3200人に。『スーパー白鳥』など北海道~本州間や『スーパーカムイ』など札幌~岩見沢間の利用者数は前年より増えたものの、札幌~函館間や釧路方面を結ぶ列車の落ち込みが響いた。一方、札幌都市圏は前年とほぼ同じ158万6700人で、新千歳空港駅の利用者数は32万6300人と8%増えた。

JR東日本は新幹線・在来線特急を合わせた利用者数が430万4000人と、前年より5%増加。もっとも利用者数が伸びたのは都心と成田空港を結ぶ『成田エクスプレス』で、12%増の14万5000人に。一方、『あずさ』『かいじ』など中央本線の特急列車は前年比94%の26万1000人と減少した。

JR東海は新幹線と在来線合計で7%増の371万3000人に。中央西線の特急『しなの』と御殿場線の『あさぎり』が、ともに前年比16%増と大きく伸びた。一方、紀勢線の特急『南紀』と飯田線の特急『伊那路』は前年を下回った。

JR西日本は、昨年の豪雨で山口線の一部区間で運休が続いていることから、同線を走る特急『スーパーおき』の利用者数が前年比59%となったほかは、新幹線・在来線特急ともに増加。全体での利用者数は274万8000人で、前年より8%増加した。

JR四国は瀬戸大橋線の特急・快速が前年比3%増の27万4400人、予讃線・土讃線・高徳線の主要3線区特急も4%増の13万8600人に。JR九州も新幹線と在来線を合わせ7%増の75万1000人と好調だった。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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