気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年8月9日付
●環境技術、アジア普及基金 環境省、日本勢の受注促進(読売・1面)
●川重、バイクで中国に再進出、富裕層をターゲット(読売・8面)
●マツダ、メキシコでエンジン製造(読売・8面)
●ホンダ、栃木に試験コース (朝日・7面)
●ホンダ、米に歴史記念館(朝日・7面)
●消費増税の影響検証、中期財政計画を閣議了承(産経・1面)
●家計直撃、ガソリン160円超え、節約ドライブの極意(東京・10面)
●日銀総裁「増税でも成長」消費税首相、秋に最終判断(日経・1面)
●車ターボ日韓合弁、IHI、現代自と共同生産(日経・1面)
●スズキ子会社暴動1年、労使協調インドの試練、階級意識の払拭カギ(日経・9面)
●軽の主力車前倒し発売、ダイハツ、シェア首位維持へ(日経・12面)
●三菱自、被災地にEV提供(日経・12面)
ひとくちコメント
安倍首相が閣議後の閣僚懇談会で、来年4月に予定する消費税率引き上げが景気に与える影響を検証するための有識者会議を設置するよう、甘利経済再生担当相らに指示したという。
有識者会議では8月下旬に集中協議を実施し、首相に意見を提出する計画。安倍首相は、有識者会議の意見を参考にしながら、予定通り増税を実施するかどうかを10月上旬までに最終判断する考えだとしている。
8月8日の各紙の夕刊が取り上げているが、有識者会議のメンバーは経済界、産業界、労働組合、学会、調査機関のほか、直木賞作家で24歳の浅井リョウ氏ら若者からも意見を聴くそうだ。日経によると、日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)も候補に挙げ打診を始めたと伝えている。
豊田社長は自工会会長に就任して2年目だが、政府系会合のメンバーに参加するのも珍しい。秋には東京モーターショーなどの大イベントを控えているが、社業の方は、4月の機構改革で、より現場に近い副社長に大きな権限と責任を与えたことから、豊田社長がよく口にする「日本経済を元気にする」ための時間的な余裕が少しは持てるようになったようだ。