日本初のガソリンスタンド一体型水素ステーション、FCVの普及を視野に

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JX日鉱日石エネルギーが神奈川県海老名市にオープンした、ガソリンスタンド一体型の水素ステーション
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4月19日、JX日鉱日石エネルギーが神奈川県海老名市にオープンした、ガソリンスタンド一体型の水素ステーション。この施設の特徴はふたつある。

ひとつは、ガソリンスタンドと一体化した施設であること。従来の水素ステーションはいずれもガソリンスタンド併設ではない単独の施設であった。

もうひとつは、市街地に隣接した高圧圧縮水素スタンドであること。この海老名中央水素ステーションは工業地帯ではなく住宅も多い地域に位置し、供給圧力は70MPaとなっているのである。従来は市街地では35Mpaまでしか認められていなかった。

いずれも、これまでの基準では実現することは出来なかったこと。危険物である水素の取り扱いに関しては規制が多いが、近年燃料電池車普及のために規制緩和が進みつつあり、最終的に2012年11月の「一般高圧ガス保安基準」の改正により、今回の施設が可能になったというわけである。

また、もうひとつ新しい話題として、今回の施設は「燃料電池車のユーザー普及開始に向けた実使用に近い条件での水素供給インフラ」となっていることだ。従来の施設は商業化を考慮していない単に水素を供給するだけの実験施設に過ぎなかったが、今回の充填施設は「正確な計量をおこない、バージョンアップにより精算システムを組み込める設計になっている」そして「燃料電池の普及に備え、商業化を見越した設備が導入されている」(充填機を製作したタツノの設計部木村潔さん)という。

今後2015年までに、燃料電池車の普及に備えてこのタイプの水素ステーションが全国に100ヵ所程度作られる見通しである。

《工藤貴宏》

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