JX日鉱日石エネルギーは、日産自動車と共同で、住宅用エネルギーシステムの実証施設として運営しているモデルハウス「ENEOS創エネハウス」(横浜市港北区)を使って、「V2H(ビークル・to・ホーム)」の実証試験を実施する。
実証試験では、電力を住宅へ供給することが可能なV2H対応の電気自動車とエネファームとを組み合わせ、家とクルマのトータルでのエネルギーの低炭素化を目指す。
また、昨年10月に発売したSOFC型エネファームや現在開発中のオリジナル家庭用リチウムイオン蓄電池などを連係させた「自立型エネルギーシステム」の実証試験も実施する。
ENEOS創エネハウスは、高断熱・高気密性能を持ち、自然環境を活かしたパッシブデザインを採用した住宅に、家庭用燃料電池「エネファーム」、太陽光発電、蓄電池の3つの電池をはじめとする最先端のエネルギー機器を設置したスマートハウス。
居住実証試験などを通じて年間を通じたカーボンフリーや、3電池の利用による系統電源からの電力購入の90%低減(電力自給率90%)を実証した。
一方、ENEOS創エネハウスは2009年3月のオープン以来、一般消費者や取引先などの来場が多く、累計来場者数が1月末に1万人を突破した。