三菱自動車、米ワイトリシティ、IHIは27日、今後進展が予想される非接触充電方式について、電気自動車(EV)に最適な構造やインフラへの適用を目指して、研究開発を推進することで合意したと発表した。
非接触充電とは、車体(受電装置)と送電装置が近接していれば電力を伝えることのできるワイヤレス技術。ワイトリシティでは、既に磁界共鳴方式を開発・商品化している。
ワイトリシティが開発した方式は、従来の電磁誘導方式やマイクロ波送電方式に比べ、伝達距離を長くでき、効率が高いことが特長。20cm離れても、3kWを超える電力を効率90%以上で送電できるなど非接触充電の可能性を示してきた。
非接触充電開発には、研究開発、実証試験、実用化などのステップがあるが、今回はその第1段階として、「非接触充電インフラのあり方」、「非接触充電に関する法的な面の課題の明確化と提案」、「受電装置を組み込んだEV車体と、送電装置との充電実証」の3項目を中心に研究開発を進めていく。
3社は、これらの開発により、自宅やショッピングセンターの駐車場だけでなく、短時間の駐停車時にも充電可能とし、ユーザーの利便性向上、新しいカーライフの実現を目指す。